2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of anti-microbial antibacterial photodynamic periodontal therapy utilizing the "biological window" of optical properties
Project/Area Number |
18K09612
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
福田 光男 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40156790)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 潤一郎 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30350937)
藤村 岳樹 愛知学院大学, 歯学部, 招へい教員 (40749892) [Withdrawn]
岩村 侑樹 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (90783035)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 歯周病 / レーザー / PDT |
Outline of Annual Research Achievements |
SPT期の歯周病患者の歯周ポケット内細菌をコントロールする目的で、ポリ乳酸でナノ粒子化しキトサンコーティングしたインドシアニングリーン(ICGナノ粒子)を光感受性物質とし、波長810nmの半導体レーザーと組み合わせた光線力学歯周療法の臨床研究の試験研究を行った。臨床研究にあたっては、名古屋市立大学臨床研究審査会の審査の許可のもと行った。審査の経過についてはjRCTの登録した(実施計画番号:jRCTs041200061)。試験研究では、基礎研究で得られた条件で、ポケット内細菌が想定されるレベルで効果があるか、レーザー照射による疼痛や不快事項、アレルギー反応の有無を検証することを主要評価項目とした。SPT期の歯周病患者(38歳~85歳:平均66歳)の40部位の歯周ポケット内に、実験群では、ICGナノ粒子溶液を、コントロール群では生理的食塩水を注入し、歯肉から約1センチの距離からエアーを併用し、2.0W; duty 比50%60秒照射10秒休止を3回繰り返し実施した。その前後と1週間後にポケット内のプラークを採取し、嫌気培養による生菌数およびreal-time PCRによる細菌叢の検出をした。結果、術前術直後では、生菌数の有意な減少が認められた。生菌数の減少率の群間比較を、閾値50%、10%、1%でしたところ、50%、10%の減少では有意差が認められたが、基礎研究から想定される1%以下の減少は認められなかった。そのため、基礎研究で得られた照射条件を修正する必要があることが判明した。また、疼痛の発生など安全性ついては1例も発生しなかった。jRCTには、2022年3月15日付で最終報告した。得られた結果をもとに照射条件を3回繰り返し(3分)から5回繰り返し(5分)に変更して計画中である。
|