2021 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between changes in defect patterns, oral function, quality of life, and general condition from large-scale epidemiological surveys
Project/Area Number |
18K09658
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松田 謙一 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (80448109)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 歯の欠損パターン / 疫学調査 / 長期縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に,調査から得られた縦断データを用いて欠損部位やパターンの変化について検討するとともに,欠損パターンと口腔機能,QOLや全身状態との関連を検討することを目的としている. 2021年度は,感染対策に十分配慮したうえで,前年度から延期されていた80歳群ならびに90歳群に対する会場調査を行った.2022年3月末までに,266名(80歳群165名(伊丹地区77名, 朝来地区25名,板橋地区38名,奥多摩地区25名),90歳群101名(伊丹地区45名,朝来地区19名,板橋地区28名,奥多摩地区9名))の調査を実施した.SONIC研究ですでに調査を終了している70歳から90歳までの各年齢群の計約2300名分のデータに対して,本年度の新たな追跡調査(80歳,90歳群の9年経過)を追加し, 約1150名の縦断データベースを構築した. 研究実績としては,高齢者の歯の喪失に関連するリスク因子について検討した.6年間のコホート調査に参加した70歳ならびに80歳の地域在住高齢者1146名のうち,ベースライン時に残存歯数が0本であった220名,データに欠損値を有していた114名を除外した812名を対象に,歯の喪失の有無を目的変数とした一般化線形混合モデルによる,ロジスティック回帰分析を行った.その結果,定期健診の間隔,咬合支持状態が,歯レベルの因子では,臼歯,歯周ポケット深さ,齲蝕,修復・補綴状態,隣在歯の欠損,対合歯の存在,義歯の使用が,歯の喪失との間に有意な関連を示した.本研究結果を基とした報告”Predictive factors for tooth loss in older adults vary according to occlusal support: A 6-year longitudinal survey from the SONIC study”は,国際雑誌であるJournal of Dentistryにアクセプトされた.
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[Journal Article] Predictive factors for tooth loss in older adults vary according to occlusal support: A 6-year longitudinal survey from the SONIC study2022
Author(s)
Hitomi S, Hatta K, Murotani Y, Takahashi T, Gondo Y, Kamide K, Masui Y, Ishizaki T, Kabayama M, Ogata S, Matsuda K, Mihara Y, Fukutake M, Hagino H, Higashi K, Akema S, Kitamura M, Murakami S, Maeda Y, Ikebe K.
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Journal Title
Journal of Dentistry
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed