Development of novel masticatory fracturing pressure test

2021 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18K09660
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: 津賀 一弘 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60217289)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 吉川 峰加 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (00444688) ; 森 隆浩 広島大学, 病院(歯), 助教 (70760007)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 歯学 / 咀嚼 / 咬合力

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、食事時に発揮する日常的な動作により「歯あるいは義歯により、最初の咀嚼時にどれくらいの圧力で食物を粉砕することが可能か」を定量診断する、認知症患者においても測定可能な「咀嚼粉砕圧検査」を新たに開発し、その有効性を検証することを目的とする。
2018-2019年度は、JMS舌圧測定器の舌圧プロ―ブに新たに測定治具を数種類製作し、若年者および高齢者を対象として咬合圧の評価を試みた。しかし、測定治具はいずれも測定時に破損が生じ、咬合圧に耐えうる強度を確保することは極めて困難であることが明らかになり、加えて測定部の破損から測定結果の良好な再現性は得られなかった。
そこで2020年度は、認知症患者でも測定可能な咀嚼粉砕圧検査として、硬さの異なる検査食品の開発を行うことに方針転換した。2021年度は前年に試作した検査食品に改良を加え、パンおよびクッキーの配分を変更して、中高年成人25名を対象に試作1回目と同様に「硬さ」について5段階の官能評価を行い，加えて佐藤らの総義歯咀嚼機能評価表を用いて。試作したパンおよびクッキーがグループ１～５に属すると感じるかアンケート調査を行った結果、パンは段階的に硬さが変化したと感じ，クッキーでは1-2が2-2および3-2より硬く感じる結果となった。また対応する咀嚼機能評価表のグループでは，グループ3～5，グループ2～4，グループ1～3の段階的な試験食品となった。また、クッキーの対応する咀嚼機能評価表のグループは1-2がグループ3～5，2-2および3-2がおよそグループ2～4に属し，硬さの異なる試験食品を製作することができた。