2018 Fiscal Year Research-status Report
MSCsを用いたオートファジー系を介する高度骨吸収治療法の開発研究
Project/Area Number |
18K09703
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
原田 佳枝 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60432663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
末廣 史雄 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (40524781)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
高度顎堤吸収症例の補綴治療は困難である場合が多い。歯牙喪失後は、時間経過とともに高度顎堤吸収を呈することが多く、その場合従来の補綴治療での機能回復は困難である。そのため、歯槽骨・歯周組織の組織再生治療が重要となってくる。幹細胞の中で間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells;MSCs)は、顎骨再生治療における有力な細胞ソースの一つである。しかし、MSCsの臨床応用実現のためには改善すべき問題点もあり、例えば高齢ドナー由来MSCsでは、分化能低下や細胞増殖の減退がある。現在の日本では、移植後の拒絶反応・感染症の面から考慮すると、他人からの他家移植は受け入れられにくく、免疫反応や感染等の危険性が少ない自己細胞のニーズが高い。よって高齢ドナーから採取された少量のMSCsを、安全にかつ更に劣化・老化させることなく増殖させて移植に持ち込むことが必要であるにもかかわらず、未だその手法は開発途上である。 最近、オートファジー系の刺激により幹細胞老化の抑制が可能であると提唱されており注目を集めている。筋幹細胞を用いた研究や、ヒト腎由来MSCsでオートファジー亢進をさせると組織分化能が長期間保つことが出来るという報告があるが、高齢ドナー骨由来MSCsに関しては、動物実験レベルでマウスからの採取成功例があるものの、動物実験レベルでの骨再生研究が行われた論文報告はない。 本研究は、オートファジー系制御による高齢ドナー由来MSCsの組織再生能の回復を目的とした研究である。高齢マウスよりMSCsを調整し、in vitroでラパマイシン刺激による幹細胞性の品質向上できる条件を決定する。現在、高齢マウス顎骨からの細胞採取に成功し、順調に実験が進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
顎骨からの間葉系幹細胞の採取に成功し、in vitroの実験に取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
長管骨骨髄由来幹細胞については、手技が安定せず採取しづらい状況にあるが、万が一の場合若年マウス骨髄由来MSCは購入にて入手可能なので、入手してコントロールとして使用して研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
予定よりも動物購入や試薬を安く購入できたため。
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