2020 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental research of a severe bone resorption therapy by using MSCs via autophagic modulation
Project/Area Number |
18K09703
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
原田 佳枝 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60432663)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
末廣 史雄 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40524781)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 間葉系幹細胞 / オートファジー / 顎骨 / 骨再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢ドナーの顎骨由来MSC(間葉系幹細胞)の特徴を解析し、オートファジー系が組織再生に及ぼす影響を解明する研究である。これまでに、10週と78-80週齢雄性マウスから顎骨・長管骨・脂肪組織由来MSC採取に成功したが、長管骨由来細胞には骨細胞が多く混入することが問題となっていた。今回は採取方法も見直し、顎骨由来細胞と同様のプロトコールに変更して研究を進めた。顎骨由来78-80週齢マウス由来細胞(OMSC)と10週齢マウス由来細胞(YMSC)を比較し、長管骨由来細胞とも比較した。誘導による骨分化は長管骨由来細胞ではOMSCはYMSCよりも抑制されていたが、顎骨由来細胞でも同様であった。一方、顎骨由来細胞の脂肪分化は大腿骨由来細胞よりも抑制されていた。特に顎骨OMSCでは、顎骨YMSCで稀に認められていた脂肪分化が殆ど認められなかった。細胞マーカーによるFACS解析では、MSC negativeマーカーであるCD34・CD45については顎骨OMSCとYMSC間で陽性細胞が同程度に少なく、MSC positiveマーカーCD73・CD90に関しても陽性細胞の割合に違いは認められなかった。オートファジーに関しては、Beclin1、LC3ともに発現レベルが顎骨OMSCでYMSCよりも亢進しており、Atg7については大腿骨OMSCと比較した場合も亢進していた。以上より顎骨由来OMSCは、個体老化により細胞の性質がYMSCとは異なり、オートファジーに関しては機能が亢進している可能性が示唆された。
|
Research Products
(1 results)