2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K09708
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 昇 昭和大学, 歯学部, 准教授 (80177831)
下平 修 昭和大学, 歯学部, 講師 (30235684)
七田 俊晴 昭和大学, 歯学部, 講師 (70307057)
桑澤 実希 昭和大学, 歯学部, 助教 (10343500)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 咀嚼機能評価 / 高齢者歯科 / 評価用紙 / 主観的評価法 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔機能低下に関する学会見解論文を2016年に発表され、その周知のために数々の広報活動を実施してきた。さらに,2018年3月に口腔機能低下症は病名として認められ,各種の検査が保険収載された。その中でも、咀嚼機能の検査は患者の主観に頼るところが多く、検査方法のEAT-10は記入がしずらいこともある為、患者ごとの差があまり出ないのが実情である。 まず、本年度は5種類の主観的咀嚼機能評価法によるデータ収集を行った。対象者は同意が得られた本学歯科病院高齢者歯科受診者100名を対象とする。調査時期については口腔環境に変化が少ない2~4週間間隔の2回(義歯装着前後、大幅な調整前後では、再現性の検討ができないため)に行うこととした。調査項目は一般的事項(年齢、性別、歯式、義歯の状態など)、5種類の主観的咀嚼機能評価法(被験者による各評価法に対する感想も含む)客観的咀嚼機能検査(グミゼリー法)、主観的咀嚼満足度(2段階、3段階、4段階、5段階、VASの5種類)を行う。 主観的データと客観的データを精査し、今までの筆問表に代わる質問紙を作製する。現在、咀嚼機能評価には、山本式の咀嚼機能評価表や平井式の評価表、佐藤による咀嚼機能評価表など多くのものが存在する。そのどれもが20項目以上の食品が咀嚼できるか否かの判断を、患者にさせるため記入に時間が要し煩雑である。そこで、この咀嚼機能評価法の標準化を図るとともに、簡便で短時間で記入を行うことができ、正確な咀嚼機能の評価法を確立することを目的にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、山本式の咀嚼機能評価表や平井式の評価表、佐藤による咀嚼機能評価表で選ばれている咀嚼が可能か否かの食品を精査し、標準化を行っている最中である。標準化が行えた暁には、咀嚼可能食品を現在の20品目から10程度に絞ることが可能か否かを精査する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな咀嚼機能検査表(10項目)の確立を急ぎその検証を行いたいと思う。2018年の4月から口腔機能低下症の診断が保険算定できるようになった。そこで、当研究機関でも月に20症例ほどの口腔機能低下症の検査を行うことができている。症例数を増やし検証のスピードを速めていきたい。
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Causes of Carryover |
当初予定した海外での研究発表が研究の進捗状況により、次年度に行うことになったため。
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Research Products
(1 results)