2020 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the standardization of various chewing function rating systems using the questionnaire method
Project/Area Number |
18K09708
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 昇 昭和大学, 歯学部, 准教授 (80177831)
下平 修 昭和大学, 歯学部, 講師 (30235684)
七田 俊晴 昭和大学, 歯学部, 講師 (70307057)
桑澤 実希 昭和大学, 歯学部, 講師 (10343500)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 咀嚼 / 口腔機能 / 主観的評価法 / 咬合力 / 口腔機能低下症 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔機能低下症の咬合力代替検査法には,残存歯数があり,20歯未満が咬合力低下と診断される.口腔機能低下症の管理の目的は,口腔機能の維持,回復だが,回復不可能な残存歯数では,適正な動機付けをすることができない.そこで,咬める食品数を評価する主観的咀嚼機能検査が,咬合力代替検査法として有用と考えられる.しかし,主観的咀嚼機能検査の基準値が存在しないため,基準値を決定し,残存歯数に代わる可能性を検証した. 2018年7月から2020年1月の間に当科外来を受診し,同意の得られた高齢者184名を被験者とした.主観的咀嚼機能検査(咀嚼スコア20)は20食品で調査を行った.咬合力検査(< 500N, デンタルプレスケールⅡ○R,GC)とROC曲線を用いて,咀嚼スコア20の基準値の決定を行った.咬合力検査と残存歯数,咀嚼スコア20の比較検討を行った. 咬合力検査と咀嚼スコア20には有意な相関(r = 0.53, p < 0.001)が認められた.ROC曲線よりAUCは0.79,87.5点が最大ピーク値,72.5点が二番目のピーク値として得られた.二つのピーク値より85/100点が基準値として示された.咬合力検査に対する,咀嚼スコア20は,感度0.74,特異度0.73,残存歯数は.感度0.81,特異度0.58となった. 咬合力検査と咀嚼スコア20,残存歯数には,有意な正の相関があった.したがって,それぞれ類似性があり,近い検査結果が得られることが示された.ROC曲線より,適正な診断能があり,80点を最適基準値として,85/100点未満が陽性と示された.咬合力検査に対する,スクリーニング検査として,咀嚼スコア20は,感度,特異度ともに適正であるが,残存歯数は.感度は高いが,特異度が低く,適正でないと示唆された.以上の結果より,残存歯数より咀嚼スコア20の方が検査として有用である可能性が示された.
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Research Products
(2 results)