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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Development of a new patient-oriented denture that is lightweight and has few metal allergies

Research Project

Project/Area Number 18K09712
Research InstitutionOsaka Dental University

Principal Investigator

岡崎 定司  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (80169094)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小正 聡  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70632066)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
KeywordsPEEK / 床義歯
Outline of Annual Research Achievements

超高齢社会を迎える現在において,義歯を装着する高齢者が増加すると予想される.しかし現状では歯科用金属アレルギーと診断された患者に利用できる義歯材料はジルコニアをはじめとしたオールセラミック材料などに限られている.近年ジルコニアと比較して軽量で加工しやすく,経済的に安価である熱可塑性樹脂の一種であるPoly Ether Ether Ketone (PEEK)樹脂の歯科分野での応用が模索され始めている.今回,歯科用金属アレルギーと診断された患者に対しPEEKを応用した部分床義歯により補綴歯科治療を行った結果,良好な経過を得られた.
当該患者に歯周基本検査および歯周基本治療を行ったところ,上顎右側4および左側67の残根は保存不可能であると判断した.抜歯後の補綴処置に関して義歯およびインプラントを使用した補綴処置を説明したところ,義歯による補綴処置を希望され,フレーム材料はご本人の希望も鑑み,PEEKを使用した部分床義歯を作製することに同意をいただいた.
完成義歯を口腔内に装着後,直接法により調整した.完成義歯は旧義歯と異なり若干大きいという事で違和感が生じたものの,調整を繰り返すことで違和感は消失した.咀嚼機能の回復を評価するために, 義歯装着前および装着後にグルコセンサーGS-II(ジーシー)を用いて咀嚼能力検査を行い,咀嚼能力の比較をした.山本式総義歯咀嚼能率判定表を用いて義歯の性能判定を行った.各検査で良好な結果を得られた.
今回の症例ではPEEKを部分床義歯へ応用することにより金属アレルギーにも関わらず咀嚼障害と口腔関連QOLの改善が出来た.今後も臨床件数を増やしていきたい.これからの研究でPEEKの義歯への応用性を明らかにすることで高齢者の口腔関連QOLの向上に寄与できると考える.

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Published: 2021-12-27  

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