2019 Fiscal Year Research-status Report
骨リモデリング再現系を利用したshRNAスクリーニングによるカップリング解析
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18K09718
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
疋田 温彦 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60443397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90451814)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨リモデリング / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では申請者等の開発した、骨モデリングおよびリモデリングをインビトロで再現するための骨芽細胞および骨髄マクロファージの共存培養系を応用して、shRNAライブラリーあるいは化合物ライブラリーに対するハイスループットスクリーニング系を構築し、カップリングに関連する分子を同定し、骨リモデリングインビトロ再現共存培養系における、2光子励起顕微鏡を用いた経時的観察により、カップリング関連分子の同定とその機能の解明を目的として研究を行っている。 令和元年度は、上記の骨モデリングおよびリモデリングインビトロ再現共存培養系より回収した培養上清を用いた、骨吸収マーカーであるCTX-I、および骨形成マーカーであるGla-オステオカルシンに対するELISA、および上記共存培養系における経時的なイメージング解析の結果、さらには過去の骨モデリング・リモデリングに関連する報告などを基に、骨モデリングおよびリモデリングにおける一連の事象において活性が変化する、あるいはこれらの事象に影響を及ぼすと考えられるシグナル系の候補をピックアップした。また、このシグナル系の活性化および抑制が骨代謝関連細胞の動態に及ぼす影響を解析するために、まず上記の骨モデリングおよびリモデリングインビトロ再現共存培養系に対する薬剤投与プロトコール検討実験を行い、適切な薬剤投与条件を設定した。さらに、シグナル活性化を蛍光で検出可能な蛍光プローブの作製を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨リモデリングに関連すると考えられるシグナル系の候補をピックアップし、イメージング系による検証や、その活性を検出可能な蛍光プローブ作成に着手しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
骨モデリングおよびリモデリングにおける一連の事象において影響を及ぼす、あるいは活性が変化すると考えられるシグナル系の候補について、そのシグナル系の活性化および抑制が骨代謝関連細胞の動態に及ぼす影響を、上記の骨モデリングおよびリモデリングインビトロ再現共存培養系に対して薬剤投与を行うことで解析する。
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Causes of Carryover |
候補シグナル系のピックアップが当初の想定より順調に進行したため。 次年度の使用計画については、候補シグナル系に作用するリガンドや阻害剤の購入、動物の購入、維持などに使用する。
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