2018 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌の血管浸潤を介した遠隔転移における幹細胞遺伝子の機能解析と治療への展開
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18K09728
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
久米 健一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60650067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 喬之 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (20404501)
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
比地岡 浩志 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (70305150)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔癌、特に症例数の多い舌癌において、予後を規定するのは転移を制御できるかどうかにかかっている。しかしながら、原発巣から逸脱する癌細胞がどのように血管やリンパ管に入り、遠隔臓器に定着し増殖していくのか、発現遺伝子やタンパクを見ている報告は少なく、コンセンサスを得ている因子は未だ発見されていない。そこで、本研究では、GFP(蛍光発色タンパク)を導入した口腔癌細胞株(ACC-M-GFP)をヌードマウスの舌に移植して、腫瘍形成から、所属リンパ節である頸部リンパ節、さらには遠隔臓器への転移の一連の流れの中で、原発巣、血管内、転移巣からそれぞれ細胞を採取して、次世代シークエンスを用いて網羅的に遺伝子を解析していくこと計画とした。現在のところ、ヌードマウスの舌にACC-M-GFPを10×105個移植し、2週間程度で腫瘍形成が認められ、励起光にて蛍光される腫瘍の形成を認めている。毎週の体重測定では2週間程度では、コントロール群の比較して体重増加に変化は無いが、3週間頃より徐々に体重減少を認め、1ヶ月程度で60%程度まで体重が低下し、死亡する個体も出てくる。残念ながら、本研究では生きている個体から、原発巣、転移巣、脈管内を循環している循環腫瘍細胞(CTC)をそれぞれ取り出して培養し次世代シークエンス解析を行う必要があるため、現時点では生きている個体からのサンプル採取はまだ行えていないのが概要である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者は臨床業務に時間を割かれていることが有るため
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には研究計画書の方策に変わりは無いが、ACC-M-GFP細胞株をヌードマウスに移植して、2週間を越えれば、動物実験舎に今まで以上に頻繁に足を運んで、マウスが生きているタイミングで上記に上げた細胞を採取する必要がある。
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Causes of Carryover |
昨年度までの科学研究費の繰り越しがあったため。 繰り越し分に関しては研究に必要な物品の購入にあてる予定である。
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