2020 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis and therapeutic development of stem cell genes in distant metastasis through vascular infiltration of oral cancer
Project/Area Number |
18K09728
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
久米 健一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60650067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 喬之 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20404501)
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
比地岡 浩志 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70305150)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口腔癌の転移 / EMT / 循環腫瘍細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔がんの予後を左右する因子の一つに転移の有無があり、腫瘍細胞が脈管内に侵入するメカニズムにを解明するため、ヌードマウス背部にGFP発光腺様嚢胞癌細胞株(ACCS-M GFP)を移植した。当初移植する細胞は幹細胞マーカーであるBrachyury遺伝子をSnail/HSC-4細胞に遺伝子導入して高転移化させた細胞を移植する予定であったが、遺伝子導入が困難で時間を要したため、すでにBrachyury遺伝子が導入されているACC-M GFPを入手し、この細胞を用いて以降の実験を行うこととした。マウス背部にACCS-M GFP細胞を移植後、腫瘍増大により20%程度の体重減少が見られた個体についてはすでに原発部の腫瘍細胞が血液内に入り、循環腫瘍細胞(CTC)として存在があると仮定し、そこで麻酔薬にて深い麻酔をかけた後に胸部を切開し、心臓より血液を吸引した。採取した血液を直ちにCTC分離装置にかけ、発光が見られるCTCが分離できていることを確認した。また原発部とCTCの遺伝的な発現の変化を比較するため、原発部腫瘍についても細断して細胞を単離し、CTCと合わせて解析をする予定であった。両細胞ともcDNAまでは作成したが、Snail/HSC-4細胞への遺伝子導入の失敗とヌードマウスへの細胞移植、CTCの取り出しに時間がかかってしまった。これらの細胞の解析には次世代シークエンスを用いる予定であったが、そこまでは至っていないのが現状である。
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