2020 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of safety of intravenous sedation for psychiatric disorders and development of new dental stress reduction methods
Project/Area Number |
18K09756
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
河原 博 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10186124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 幸江 久留米大学, 医学部, 准教授 (10279135)
阿部 佳子 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (30401334)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ストレス / 精神鎮静法 / ベンゾジアゼピン / 抗不安薬 / 鎮静薬 / 脳内神経系 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科治療がストレッサーとして生体に受容される過程と静脈内鎮静法の作用発現に重要なニューラルネットワークである、①ストレスを認識・認知するネットワーク、②不安や恐れなどのいわゆる陰性情動の発現に関係するニューラルネットワーク、③情動記憶を形成するネットワークについて検討を行った。 脳内神経系の細胞体部位と神経終末を同一動物で同時に複数部位を測定するマルチプローブ・マイクロダイアリシスを用いて、無麻酔・無拘束・自由行動状態のラットにストレスを負荷した際の脳内ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン神経活動を検討した。ラットに負荷するストレスは、従来の多くの研究で用いられてきた再現性と信頼性の高いストレスであるHandling stressを用い、脳内ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン神経活動からその再現性を確認し、ミダゾラム、デクスメデトミジン、新規ストレス軽減候補薬としてCRF1受容体選択的拮抗薬の作用を検討した。 マイクロダイアリシスプローブの挿入脳部位は、①ストレスを認識・認知するネットワークでは青斑核と大脳皮質内側前頭前野、②不安や恐れなどのいわゆる陰性情動の発現に関係するニューラルネットワークでは背側縫線核と扁桃体基底外側核、③情動記憶を形成するするネットワークでは背側海馬と腹側被蓋野野とした。 ミダゾラム、デクスメデトミジン、CRF1受容体選択的拮抗薬を局所灌流する部位は、青斑核、背側縫線核、腹側被蓋野とした。 その結果、ミダゾラムは、安静時とストレス負荷時の①~③のネットワーク活動を抑制し、デクスメデトミジンはストレス負荷時の①と②のネットワーク活動を抑制し、CRF1受容体選択的拮抗薬は安静時とストレス負荷時の①と②のネットワーク活動を抑制する結果を得た。
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Research Products
(4 results)