2022 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive evaluation of diffusion information using statistical model and pharmacokinetic analysisApplication to the head and neck
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18K09770
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
筑井 徹 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (10295090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 真太郎 九州大学, 大学病院, 講師 (00398067)
吉浦 一紀 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20210643)
北本 江梨奈 九州大学, 歯学研究院, 助教 (40760476)
山下 泰生 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (70380516)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 拡散強調像 / ダイナミック撮像 / 薬物動体モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
拡散強調像およびダイナミックMRI(DCE-MRI)の症例を蓄積し、50症例に対して(悪性31例、良性19例)を対象に解析を行った。拡散強調像では、見かけの拡散係数の他、IVIM法により、f は灌流している水分子の割合(perfusion fraction),D は真の拡散係数,D* は灌流による疑似拡散係数(pseudo-diffusion coefficient)を算出した。DCE-MRIは、主にコンパートメント解析TK modelにより、血漿から細胞外腔への移行定数(Ktrans)、血管外細胞外腔の割合(ve), 血漿の割合 (vp)を算出した。さらに細胞成分の割合(vc)も併せて算出した。
病変を関心領域としたR O I単位の解析では、ADCやDは、細胞成分の割合(vc)に負の相関を示し、血管外細胞外腔の割合(ve)とは正の相関を示す事が明らかになった。組織標本上で細胞、細胞外、血管成分を区分し、ADCやDと比較した従来の研究と矛盾しないものであった。一方、組織灌流に関しては、血漿から細胞外腔への移行定数(Ktrans) が、perfusion fraction(f)やD*fと正の相関を認めたが、いずれも相関係数は高いものではなかった(ρ= 0.281, ρ= 0.334))。Ktransが血流量以外にも血管床からの血管透過性の影響も受ける事を考えれば納得のいく結果であった。
比較的病変が大きく動きの少ない25例に対して、各病変においてのピクセル毎の拡散情報とT K modelのパラメータの相関も検討した。しかし、各病変内のパラメータの分布が狭い事、撮像間のわずかな体動、完全にピクセルサイズを同一にできない事などより、相関は非常に低いものとなった。たとえば、veは、A D CやDとは正の相関を持つが、相関の平均は、それぞれ0.147, 0.144にとどまった。
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Research Products
(2 results)