2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of genetic-environmental interactions during the onset of cleft palate
Project/Area Number |
18K09776
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
笹栗 正明 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (00225898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉賀 大午 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10507784)
中富 満城 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10571771)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | MSX1 / 口蓋裂 / 低酸素負荷 / フェニトイン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.組織の低酸素状態の検索:低酸素マーカーであるHypoxiprobe、Hif1,VEGF抗体を用いて、胎齢13日野生型およびMsx1ヘテロ胎仔(Msx1+/-)、Msx1ホモ胎仔(Msx1-/-)口蓋突起の低酸素負荷に対する組織内変化について検索した。野生型、Msx1ヘテロ胎仔では各抗体での染色強度に、実験群間で明らかな違いが認められなかった。しかしホモマウスの結果では、フェニトイン投与を行った口蓋突起先端で、Hypoxiprobeの強発現を認めた。フェニトイン投与によって口蓋突起末端が低酸素環境となり、またその差がホモの場合、顕著に表れたと考えられた。 2.野生型胎仔、Msx1ヘテロ口蓋裂胎仔におけるMsx1遺伝子の発現部位の検索:Wild type胎仔ではwhole-mount in situ hybridization法、Msx1ヘテロ口蓋裂胎仔ではX-gal染色により発現部位の検索した。Msx1は四肢、脊椎、耳介、内側ならびに外側鼻突起、そして上顎突起と下顎突起でMsx1の発現を認めた。胎齢12日では口蓋突起の前方部でMsx1の発現を認めた。胎齢13日でも口蓋突起前方部でMsx1の発現を確認できたが、その発現強度は胎齢12日と比較してわずかに減弱されていた。胎齢12日Msx1ヘテロ口蓋裂胎仔では組み込まれたLacZ遺伝子をX-gal染色にて検出し、Msx1発現領域を可視化したところ、その染色領域は、野生型胎仔のMsx1発現領域と一致していた。 3.Msx1ヘテロ口蓋裂胎仔におけるMsx1遺伝子及び1Bmp4遺伝子発現の検索:頭部サンプルのwhole mount in situ hybridization法により、遺伝子発現を検索した。Msx1ヘテロ口蓋裂胎仔では、野生型胎仔と比較し、Msx1の発現強度が減弱していた。またBmp4の発現は、Msx1発現部位である口蓋突起前方部ではMsx1ヘテロ口蓋裂胎仔でBmp4の発現が減弱していました。染色結果より、口蓋突起前方部でMsx1発現とBmp4発現の関連性が示唆さた。
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Research Products
(1 results)