2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K09794
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松村 香織 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20615794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口蓋裂 / MAPK |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 口蓋癒合に関わる遺伝子のスクリーニング:口蓋突起癒合前後 (E13.5-E15.5) のC57BL/6J マウスおよびSprouty2 KOマウスの口蓋突起よりtotal RNAを抽出した。二本鎖cDNAの合成を行い、MouseWG-6 Expression Beadchips (illmina社) へハイブリダイゼーション後、データスキャンしマイクロアレイのデータ解析を行った。 2. 標的遺伝子の設定:口蓋突起挙上時期に特異的に発現する遺伝子のうち、口蓋突起挙上前後で発現量の変動が大きい複数の遺伝子を標的遺伝子として設定した。FGFシグナルおよびEGFシグナル、Wntシグナル下流に存在する転写因子などの分子にターゲットを絞っている(Spry2、Foxf2、TGFα、TGFβ3など)。また、新たな候補遺伝子として、野生型マウスの癒合前口蓋および癒合後口蓋組織より採取した RNA を 用いて抽出した DNA マイクロアレイデータの中から、発現量の大きな変化がみられた遺伝子をピックアップした。Gene ontology 解析により発現上昇を認めた中で、 Cell adhesion、Reguration of cell proliferation 等の遺伝子群に注目し、疾患感受性遺伝子として可能性が高いものを選定している段階である。 3. 標的遺伝子の口蓋における発現量確認:定量的real-time PCR にて口蓋癒合時期のターゲット遺伝子のmRNAレベルでの発現量確認を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初はFGFシグナル経路に標的を絞っていたが、他機関からの報告によりEGFシグナル、Wntシグナル関連分子にもターゲットを拡大しているため。また、標的遺伝子候補が複数あり、絞り込みに時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
・ 標的遺伝子の機能阻害実験 ターゲット遺伝子の口蓋間葉細胞における役割について検討するため、ターゲット遺伝子のsiRNAを添加して細胞培養を行い、細胞増 殖実験、TUNEL染色、アネキシンV染色などにより口蓋突起挙上への関与が報告されている細胞増殖やアポトーシスの観点から観察する。 ・Sprouty2 KOマウスと野生型マウスのマイクロアレイ解析結果の比較を行う。 ・ 標的遺伝子KOマウスの表現型解析標的遺伝子の口蓋癒合への直接的な関与が示唆される場合はKOマウスの口蓋表現型を解析する。
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Causes of Carryover |
標的遺伝子の絞り込みに時間を要しているため、多くの薬品を使用する遺伝子機能解析を次年度以降に実施する予定である。
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