2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K09794
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松村 香織 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20615794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口蓋裂 / マウス / MAPK |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでの研究でFGFシグナリングを介したMAPK経路の負の制御因子であるSprouty2に着目し、そのノックアウトマウスは口蓋裂を発症し、間接的に口蓋 裂発症に関与していることを解明した。現在、直接的に口蓋裂発症に関与する新規口蓋裂疾患感受性遺伝子の解明を目指し、Sprouty2ノックアウトマウスより挙 上前後の口蓋突起を採取し、マイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行っている。 標的遺伝子の設定:口蓋突起挙上時期に特異的に発現する遺伝子のうち、口蓋突起挙上前後で発現量の変動が大きい複数の遺伝子を標的遺伝子として設定し た。 FGFシグナルおよびEGFシグナル、Wntシグナル下流に存在する転写因子などの分子にターゲットを絞っている(Spry2、Foxf2、TGFα、TGFβ3など)。また、新 た な候補遺伝子として、野生型マウスの癒合前口蓋および癒合後口蓋組織より採取した RNA を 用いて抽出した DNA マイクロアレイデータの中から、発現量の大 きな変化がみられた遺伝子をピックアップした。Gene ontology 解析により発現上昇を認めた中で、 Cell adhesion、Reguration of cell proliferation 等の遺伝子群に注目し、疾患感受性遺伝子として可能性が高いものを選定した。特に発現変動の大きい遺伝子に関して、口蓋突起挙上前後での免疫組織化学染色を行った。FGFシグナル遺伝子の中で、複数の遺伝子に候補を絞り、現在機能解析を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
候補遺伝子絞り込みに時間を要したため、機能解析に入るのが予定よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
・ 標的遺伝子の機能阻害実験 ターゲット遺伝子の口蓋間葉細胞における役割について検討するため、ターゲット遺伝子のsiRNAを添加して細胞培養を行い、細胞増殖実験、TUNEL染色、アネキシンV染色などにより口蓋突起挙上への関与が報告されている細胞増殖やアポトーシスの観点から観察している。
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Causes of Carryover |
標的遺伝子の絞り込みに時間を要したため、多くの薬品を使用する遺伝子機能解析を次年度以降に実施する予定である。
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