2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development study of normal salivary gland cell function maintenance, long-term mass culture method and completely new autotransplantation method
Project/Area Number |
18K09805
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
肥後 盛洋 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (60724383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30302558)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
小池 一幸 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (10618060) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口唇腺 / 頭頸部放射線治療 / 唾液腺機能回復 / 高度滅菌培養 / first in human / 唾液腺長期安定培養法 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌における放射線治療後の唾液分泌量の低下は、治療後1ヶ月から1ヶ月半で約90%の患者が認める症状である。しかし、放射線治療後の口腔乾燥症の治療法は未だ確立されておらず、水分補給や保湿剤配合の洗口液の使用、人口唾液使用等の対症療法が主体となっているのが現状である。本研究では、頭頸部癌放射線治療前の患者の口唇腺を採取し、実験室で我々の開発した「唾液腺長期安定培養法」を用いて細胞増殖させ、放射線治療後の機能低下した唾液腺組織に注入することで唾液腺の機能回復を目指すことを目的としている。以下に本年度の成果を示す。 1.既に千葉大学医学部口腔科学講座の実験室において摘出した口唇腺細胞を長期安定培養することに成功し、その結果をもとに細胞培養移植プロトコールを作成しているが、千葉大学医学部附属病院未来開拓センターにおける高度滅菌細胞培養室(CPC)においても同様の細胞培養を行えるように、プロトコールの修正を行った。 2.頭頸部放射線治療後の患者は唾液腺組織の萎縮や唾液腺管開口部が不明瞭になることがあるため、千葉大学医学部附属病院にて頭頸部放射線治療を施行した患者を被験者とし、移植プロトコールと同様のカニューレションを行う計画をたて、症例リストを作成および除外基準等と照らし合わせた患者の選定を行った。 3.出荷時に行うマイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、生菌数試験を行うためのプロトコールを作成した。
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