2020 Fiscal Year Research-status Report
低用量ピル(エストロゲンおよびプロゲステロン)は矯正力による歯の移動を妨げるか?
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18K09836
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤村 裕治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (70448504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 幸子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (00631574)
吉松 昌子 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (20420630)
小原 悠 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (70623825)
佛坂 斉祉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (90199513)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 歯学 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,女性ホルモン剤の一つである低用量ピルは,月経困難症や子宮内膜症に対する有効な治療薬として,あるいは確実性の高い経口避妊薬としてその使用は増加している。ピルに含まれるエストロゲンやプロゲステロンはそれぞれが骨代謝への影響を及ぼすことが知られているものの,ピル服用が歯科矯正治療へ及ぼす影響については明らかになっていない。本研究の目的は歯科矯正治療における低用量ピル服用の影響を明らかにすることで、歯の移動に対する低用量ピルの影響について基礎的・学術的なエビデンスを得ることで,日常臨床にフィードバックすることを最終的な目標としている。これまでエストロゲンおよびプロゲステロンが歯の移動量や歯根吸収に及ぼす影響について検証しているが、有意な結果は得られておらず、引き続き薬剤の投与条件の変更もしくは実験法を変更して検証していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
使用薬剤および投与条件を変えて実験を遂行しているが、歯の移動量、歯根吸収に対し安定した結果が得られておらず、進捗は遅れていると言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
使用薬剤および投与条件を変えながら実験遂行するも、歯の移動量と歯根吸収に対して安定した結果を得るに至っていないが、ラットにおける実験でエストロゲン欠乏が歯の移動、歯根吸収に影響する過去の報告もあることから、今後は引き続き薬剤の投与条件の変更もしくは実験方法を変更し引き続き検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は今年度の研究が遅れたことに伴い発生した。延長申請した令和3年度請求額と合わせて請求し試薬購入費、実験動物購入および飼育費として使用する。
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