2019 Fiscal Year Research-status Report
the analysis of relationship between fatty acids and bone metabolism in free fatty acid receptor GPR120 knockout mice.
Project/Area Number |
18K09850
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木村 桂介 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (70712909)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉澤 晴紀 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (20792162)
北浦 英樹 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (60295087)
石田 匡彦 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (80770891)
岸川 明子 東北大学, 大学病院, 医員 (10827273) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | GPR120 / DHA / LPS / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までに、in vivoにおけるLPSにより誘導される破骨細胞形成が、GRR120刺激により抑制されるという成果を得ることができた。またin vitroにおいてもTNF-αにより誘導される破骨細胞形成がGRR120刺激により抑制されることが分かった。In vitroにおいてRANKLに誘導される破骨細胞形成がGPR120アゴニストにより抑制されることは分かっていた。現在まで、野生型マウス由来破骨細胞前駆細胞において、RANKLおよびTNF-αにより誘導される破骨細胞形成がDHAにより抑制されたのに対し、GPR120ノックアウトマウスではこの抑制効果が確認できなかった。このことから、RANKLおよびTNF-αにより誘導される破骨細胞形成はGPR120刺激により抑制されることが明らかになった。また、in vivoにおいて頭蓋骨にLPSを5日間投与し、破骨細胞形成を検討した実験において、野生型マウスではDHAを同時に投与すると破骨細胞形成が抑制されたのに対し、GPR120ノックアウトマウスではこの抑制効果が認められなかった。以上のことから、in vivoにおけるLPSにより誘導される破骨細胞形成はGPR120刺激により抑制されることが明らかになった。さらに、in vitroにて腹腔内マクロファージにLPSを加えて培養した際、TNF-α mRNAの発現が上昇したが、DHAを同時に投与するとこれが抑制された。この際、GPR120アンタゴニストのAH7614を同時に投与することでTNF-αの発現は再び上昇した。以上から、LPSにより誘導されるTNF-αの発現上昇は、GPR120を介して抑制されることが明らかになった。しかしながらin vitroにおいてLPSによる骨芽細胞からのRANKL発現は、DHAでは増加しないことがわかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vivoにおけるLPSにより誘導される破骨細胞形成およびin vitroにおけるRANKLおよびTNF-αにより誘導される破骨細胞形成がGPR120刺激により抑制されることを明らかにすることができた。さらにin vitroにおいてLPSによる骨芽細胞からのRANKL発現は、DHAでは増加しないことを明らかにした。計画通りに進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでにin vivoにおいてLPSにより誘導される破骨細胞形成、in vitroにおけるRANKLおよびTNF-αにより誘導される破骨細胞形成がGPR120刺激により抑制されることが明らかになった。さらにin vitroにおいてLPSによる骨芽細胞からのRANKL発現は、DHAでは増加しないことを明らかにした。今後は、野生型マウスおよびGPR120KOマウスにて矯正学的歯の移動実験を行い、歯の移動量、圧迫側における破骨細胞形成、牽引側における骨形成の検討を行い、矯正学的歯の移動における肥満およびGPR120の働きについて明らかにしていく。
|
Causes of Carryover |
購入予定だったの試薬が海外発注で予定より発送に時間がかかるということで、期間内に購入できなかったため次年度使用額が生じてしまいました。購入は予定通りに行い使用する計画です。
|