2020 Fiscal Year Annual Research Report
The role of amino acid sensor expressed by maxillofacial skeletal muscle responsible for oral function and facial morphology
Project/Area Number |
18K09865
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
森川 和政 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (70514686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 皿 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00326472) [Withdrawn]
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
佐藤 毅 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60406494)
人見 涼露 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (70548924)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 味覚受容体 / 骨格筋 / 顎顔面成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎顔面の骨格筋は骨格筋幹細胞(サテライト細胞)による筋線維の供給とその肥大により成長し,口腔の機能や顎顔面形態の発育に大きな影響を与える.アミノ酸受容体(うま味受容体)Tas1r1/Tas1r3は複合体として口腔粘膜の味蕾,小腸粘膜上皮,さらには骨格筋などに発現しているが,味蕾でうま味感覚を受容する以外の役割には不明な点が多い. サテライト細胞由来細胞株C2C12細胞,Tas1r1ノックアウト(KO)マウスおよび野生型同腹子由来サテライト細胞と胎児間葉系線維芽細胞(MEF)を採取し実験に用いた.siRNAを用いて内在性のTas1r1をノックダウンした.生細胞数はCell counting Kit-8を用いて定量化した.細胞増殖関連マーカーおよび骨格筋分化関連マーカー陽性細胞とその細胞内局在は免疫染色法で同定した.またこれらマーカーの発現量はリアルタイムPCRとWestern blotting法で定量した.mTORシグナリングの阻害剤としてRapamycinを用いた. 他の組織に比較して,骨格筋におけるTas1r1の発現量は高かった.サテライト細胞におけるTas1r1の発現量は細胞の増殖・分化とともに増加した.Tas1r1のKOまたはKD細胞では生細胞数と細胞増殖マーカーの発現が低下した.一方,Tas1r1のKOまたはKD細胞では比較的早期から分化マーカーが増加した.また,これらのフェノタイプはRapamycin処理により解除された. サテライト細胞に発現するTas1r1はmTORシグナルを介してサテライト細胞の増殖・分化を制御する.
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Research Products
(1 results)