2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of an oral health supportive program for people with intellectual disability
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18K09875
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴田 佐都子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00463977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Stegaroiu Roxana 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10303140)
池田 吉史 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20733405)
大内 章嗣 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80334671)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 通所型障害者福祉施設 / 歯科的ニーズ / 歯科保健活動 / 歯科との連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
通所型障害者福祉施設利用者の口腔内の状況やその対策を把握するため、初年度はこれら施設における歯科的ニーズおよび口腔を含む健康の維持・増進のための取組み状況等に関する実態を把握することを目的として質問紙調査を実施した。 通所型施設を対象に、施設が認識している利用者の歯科的ニーズ、口腔および全身の健康に関する取組みの実施状況、歯科および医科医療機関等との連携状況に関する郵送自記式質問紙調査を行い回答の得られた258施設を分析対象とした。 その結果、約3/4の施設が歯磨き習慣、う蝕、口臭、歯周病など、利用者の口腔内に問題があると回答した。約8割の施設が健康に関するなんらかの取組みを実施しており、健康診査の実施が5割弱、歯科健康診査の実施が4割強であった。一方、個別支援計画に口腔の健康を含む施設は、身体の健康を含む施設の約1/4に留まった。また、医療機関との連携の必要があると回答した施設と実際に連携している施設は、それぞれ医科で9割強、6割強、歯科で8割弱、3割弱であった。歯科医療機関との連携の必要性の有無は、利用者の口腔内の問題の有無、歯科医療機関との連携の有無と有意に関連し(p<0.05)、約9割の施設が、今後、口腔保健に関する何らかの取組みが実施可能と回答し、その半数は歯科専門職の受け入れを希望していた。 通所型施設の多くで一定の歯科的ニーズが存在することが明らかになり、歯科医療機関との連携について、行政や歯科側から積極的に働きかけていく必要があると示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度計画した通所型福祉施設における利用者の歯科的ニーズ、歯科保健への取り組み状況、歯科との連携状況の概要を把握することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は初年度に実施した通所型福祉施設を基に協力施設を選定し、利用者個人の口腔内および目標達成に向けて意識的に自己の思考や行動を制御する力を把握し、障害者に効果的な口腔保健支援プログラムの立案に向けて、情報収集を行う予定である。
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Causes of Carryover |
初年度は通所型障害者施設の利用者の歯科的ニーズ、歯科保健への取り組み状況、歯科との連携状況について施設単位で質問紙調査を実施したが、施設からの質問紙返信に時間を要した。そのため、施設の利用者を対象とした調査に至らず、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)