2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K09900
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
益野 一哉 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (40288775)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 宝禮 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20213613)
田中 忠芳 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (30460413)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 歯科医学教育 / 人工知能 / 自動採点システム / ルーブリック評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.教育効果評価スキームを用いたルーブリック評価のシステム化 学生の学習力ならびに教育プログラムの教育力を数値化可能な評価スキームをもとに、ルーブリック評価をシステム化し、学生の学びに対するレディネス多様化への対応可能性を高める。同スキームが評価において対照群を必要としない点は、教育評価において極めて重要である。 2.歯科医学教育支援のための記述式答案自動採点システムの構築 1,000人のオーダーで一斉アクセス可能なシステムで、すでに大規模校への導入実績もありパフォーマンスが群を抜いているLMS「WebStudy」、これに「学習力・教育力評価スキーム」を組み込んだクラウドコンピューティングシステムを構築する。また、同システムの教育実践への適用ならびにその有効活用事例を蓄積する。すなわち、次の各項目を加味した研究開発を行う:①入学時と卒業時だけでなく学期ごとに学習力・教育力を測定し、PDCAサイクルを促進する。②学部卒業時までに身につけるべき学力を保証するために、測定に使用する設問群に4年次までの学習内容全般を網羅的に配置する。全学年の学生に対する測定を継続し、その推移から学生個々に対応した適切な指導を実現する。③歯科医師国家試験、またそのために全国的に実施されている試験等との相関分析を行う。④学部の各教科科目の成績と歯科医師国家試験等との相関分析から、学生の歯科医師としての資質形成に起因する因子を特定し、カリキュラム編成に資するデータを提供する。⑤これらを「履修カルテ」にまとめて、学生・教員で共有することを検討する。国家試験の合格率との相関性をもとに、学生に、数値で学力が伸びていると実感を与えることを目指す。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
記述式試験の自動採点システムの構築は進んでいる。しかし学生のデータが集められず、多方面の分野における教育改善に資する実践事例、有効活用事例に遅れが出ている。
|
Strategy for Future Research Activity |
1.教育効果評価スキームを用いたルーブリック評価のシステム化 学生の学習力ならびに教育プログラムの教育力を数値化可能な評価スキームをもとに、ルーブリック評価をシステム化し、学生の学びに対するレディネス多様化への対応可能性を高め、多方面の分野における教育実践への当該スキームの適用により、教育改善に資する様々な成果の蓄積が期待される。その意味で、より汎用性のある教育効果評価スキームとして、研究開発をさらに進展させたい。 2.歯科医学教育支援のための記述式答案自動採点システムの構築 LMS「WebStudy」に人工知能の機能をもったクラウドサービスアプリを導入した歯科医学教育支援システムを構築し、複数の教育機関で運用することにより、同システムの完成度を高める。また、多方面の分野における教育改善に資する実践事例、有効活用事例を多数蓄積する。
|
Causes of Carryover |
(理由)多方面の分野における教育改善に資する実践事例、有効活用事例に遅れが出ている。またそれらの解析を加え学会発表と論文の投稿を準備しているため。
(使用計画)データを集積し、解析をおこなう。学会発表と論文の投稿を準備している。
|