2019 Fiscal Year Research-status Report
虚血性脳卒中に対する超急性期血栓回収療法の費用対効果分析
Project/Area Number |
18K09944
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松尾 龍 九州大学, 医学研究院, 助教 (60744589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 治久 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30572119)
北園 孝成 九州大学, 医学研究院, 教授 (70284487)
鴨打 正浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (80346783)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コホート / 費用対効果 / 血栓除去術 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化と医療費の増大がますます進行するわが国において、健康寿命の延伸と医療費適正化のための費用対効果による医療技術の評価が求められている。脳卒中は発症するとその後遺症により要介護状態となる、患者本人および家族のQOLを著しく障害し、健康寿命の延伸を阻害する。超急性期再灌流療法である血栓除去術は、急性期脳卒中患者の機能予後を大いに改善させることが明らかになっているが、本邦における費用対効果は未だ明らかではない。本研究では、福岡県下の7つの脳卒中専門病院による多施設共同前向きコホート研究、福岡脳卒中データベース研究を用いて、本邦における超急性期血栓除去術の費用対効果を明らかにする。今年度は引き続き、データベースの登録と情報収集を行った。2019年9月末までの登録患者は、17074名であり、血栓溶解療法は1422名、血栓除去術は573名に施行されていた。登録患者のデータ収集は、専門の臨床研究コーディネーターにより入力項目を標準化したうえで行った。同意取得率は85%であった。予後の追跡情報は、専門の臨床研究コーディネーターにより情報収集し、追跡率は89%であった。収集したデータは、クレンジングを行い、今後、解析を行ううえで支障のないようにした。再開通療法は、血管内専門医の増加を含む地域医療体制の整備とともに増加傾向にあり、また来院後の治療体積の改善によりその効果も改善しているといわれている。そのため、本研究では、各医療機関での再開通療法の実態をデータベース化し、現在、整備している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
福岡脳卒中データベース研究における患者登録を2019年9月末まで行い、データを固定した。データベースの同意取得率は85%と極めて高く、追跡予後調査も専門臨床試験コーディネーターが行い、追跡率も89%と極めて高い。データ収集後は、脳卒中専門の知識を有する臨床試験コーディネーターとともにデータクレンジングを行い、イベント評価委員会によるイベント判定を行い、コホート及びデータの質を担保できたと考えられる。さらにデータベースに追加する詳細な情報収集している。以上のように、解析を行ううえで十分なデータの収集が行えており、順調な経過と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床データはすでに収集しており、今後は、QOLの測定の評価、DPCデータとの突合を行い、費用面の分析を行う。さらに、費用対効果の分析を実施する。
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Causes of Carryover |
本年度は、年度末に開催される日本脳卒中学会学術総会に関連研究課題を発表し意見交換をおこなう予定であったが、学術総会が延期となったため、次年度使用額として計上することとした。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Smoking status and functional outcomes after acute ischemic stroke.2019
Author(s)
Matsuo R, Ago T, Kiyuna, F, Sato, N, Nakamura, K, Wakisaka Y, Kamouchi M, Kitazono T.
Organizer
5th European Stroke Organisation Conference 2019 (ESOC2019)
Int'l Joint Research
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