2020 Fiscal Year Research-status Report
Relationship between Mental health problems and cognitive functions of victims 27yeas after the Volcanicdisasters of Mt.Unzen Fugendake.
Project/Area Number |
18K09946
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木下 裕久 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (10380883)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 災害精神医学 / 噴火災害 / PTSD(心的外傷後ストレス障害) / PTG(心的外傷後成長) / うつ病 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1991年6月の雲仙普賢岳噴火の大火砕流から,来年で30年となる。長崎大学精神神経科学教室は,1991年から,地元の自治体ならびに保健所と協力して,被災直後から直近は2015年まで,地域住民のストレス状況のフォローアップ調査を行ってきた。従来は,地域の健康診断会場もしくは,地域の公民館での自治会活動に参加中の住民に対して,アンケートを依頼する方式であったが,今回は,新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から,従来の方式での調査は,困難な状況である。そこで,本年は,各医療機関での,通院中または入院中の患者の診療録を基にした調査を施行する。具体的な調査方法は,現在60歳以上の方で,感情障害,もしくは認知症で治療中の方で,発症や治療経過に雲仙普賢岳噴火災害が影響したと考えられる方を選出する。島原地区以外でも同様の調査を行い,普賢岳災害以外では,長崎原爆,諫早水害,長崎水害などの被災の有無を調べる。その他,現在の状況を調べる。今年度は島原地区の2病院と1クリニックおよび県内の他の地区での3病院との比較研究を行う。カルテの情報を基にうつ症状と認知症症状への災害ストレスの関与を検証することを計画し、長崎大学医歯薬学総合研究科倫理委員会に申請し、承認を得ていたが、2020年秋以降のコロナウィルスの感染拡大を受け、各医療機関の面会や外部からの訪問が長期にわたり制限される事態となり、研究遂行ができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初は、地域の健康診断会場での地域住民を対象とした、対面調査を行う予定であった。コロナウィルスの感染拡大の予防の観点から、対象を通院もしくは入院患者に変更した計画を立て、倫理委員会の承認を得ていた。しかし、その後もコロナウィルスの感染状況が拡大し、通院もしくは入院患者に対する調査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、研究期間を延長したが、コロナウィルスの感染拡大は、続いており、もう一度研究計画を練り直し、地域住民を対象としたWEB調査の形で、噴火災害から長期間経過した島原地区と県内のそれ以外の地区での自然災害への意識調査を行うことを検討している。
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Causes of Carryover |
昨年度、コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、地域調査と病院での調査のどちらも遂行できなかったため、予算をそのまま今年度に持ち越すことを申請した。昨年度の執行分は、19年度3月に、これまでの関連研究から作成した論文が医学誌に掲載された際の投稿費の請求が昨年度に持ち越されたものである。今年度、調査内容を再度検討し、WEBを使ったアンケートの形での調査実施を検討している。
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