2018 Fiscal Year Research-status Report
高感度トロポニンTを用いた0-1hrアルゴリズムの導入医療費の削減効果の検討
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18K09954
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
井上 健司 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80317388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 亮 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (90756173)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 急性冠症候群 / 医療費削減 |
Outline of Annual Research Achievements |
0-1アルゴリズムを開始しさらに確定したプロトコールの遵守の徹底が行われた2015年以降の入院、外来データを抽出し、rule-out, observation, rule-inのDPCデータファイルを選択、データクリーニングを行っている。外来レセプト、様式ファイルから必要なデータ抽出を行っている。 1)2018/10月 上海でエキスパートミーティング開催。急性冠症候群の初療を専門とする各国の医師(ドイツ、台湾、シンガポール、韓国、中国、タイ、日本)が集まり0-1アルゴリズムをアジアで展開するための会議に参加。 2)2019年1月 アジア太平洋心臓病学会が主体となり第2回目のエキスパートミーティングがシンガポールで開催。台湾、シンガポール、ベトナム、UAEから参加した医師と会議。本年夏-秋までに同学会よりステートメントを発表予定。 3)2019年3月 日本循環器学会より急性冠症候群ガイドラインが発表され、初療に我々の論文(Shiozaki M, Inoue K et al International journal of cadiology 2017)が引用。 4)DROP-ACSレジストリ(UMIN000030668)から高感度トロポニンIを測定した患者を抽出し0-1アルゴリズムの有用性の確証論文を作成、現在英文校閲中。なお、同レジストリにはThailand Chiang Mai University Dr. Arintaya Phrommintikul, MDの追加参加が得られ、現在3カ国6施設で運営中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)アジア諸国のオピニオンリーダーと絶えず意見交換できていること。 2)アジア太平洋心臓病学会より0-1アルゴリズムのステートメント発表の準備にはいっていること。 3)我々の発表論文が日本循環器学会のガイドラインで引用されたこと。 4)高感度トロポニンIを用いた0-1アルゴリズムでも同様な診断効率が得られる、という内容の論文作成が投稿直前の段階であること。 5)外来ファイル、様式ファイルから最も資源を導入した病名から当該患者を抽出している。入院患者には区分コードから食事の費用も含めて比較検討している。一方でどこまで細かく算出するかパターン別に解析している。
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Strategy for Future Research Activity |
アジア諸国の状況をオピニオンリーダーと意見を頻繁に交換し今年の夏-秋を目途にアジア太平洋心臓病学会より0-1アルゴリズムに対するステートメントの準備にあります。発表後アジア諸国と連携を継続、各国の医療費削減効果を検討していく予定です。
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Research Products
(3 results)