2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of comprehensive support programs aiming at improving role and environment which contribute to recovery from mild cognitive impairment
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18K09958
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
籔脇 健司 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (20347280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20444937)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 軽度認知障害 / リバージョン / 役割遂行 / 環境支援 / 前向きコホート |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は研究2の追跡調査を継続して実施した.対象者数は開始時(研究1)73名,6か月後19名,12か月後17名,18か月後15名であった.18か月間追跡可能であった15名の平均年齢は85.1±4.4歳であった.このうち,対象者13名からは24か月後のデータも収集した. これらの対象者における認知機能の推移として,研究1では正常域31名(42.5%),軽度認知障害相当の予防域21名(28.8%),認知症域21名(28.8%)であったが,6か月後では正常域6名(31.6%),予防域7名(36.8%),認知症域6名(31.6%),12か月後では正常域5名(29.4%),予防域6名(35.3%),認知症域6名(35.3%),18か月後では正常域7名(46.7%),予防域8名(53.3%)となった.なお,24か月後には正常域4名(30.8%),予防域7名(53.9%),認知症域2名(15.4%)という結果であった(各値の割合を四捨五入しているため,総和は必ずしも100%とはならない). 研究2において追跡調査を実施した対象者は,研究開始時の調査で軽度認知障害相当の予防域であったことから,18か月後に15名中,7名が正常状態へリバージョンし,8名が認知機能を維持したと解釈することができる.しかし,対象者の3割程度が6か月後,または12か月後の調査で認知症域と判定されていることから,時間経過による変化のパターンにどの程度の個人差があるか,小規模データにも適用可能なベイズ推定による潜在曲線モデルにて分析する必要があると考えられる.
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