2020 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstraction of EHR System for Quality of Health Care
Project/Area Number |
18K09964
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大原 信 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80194273)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 電子カルテ / 医療の質の評価 / BIツール |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、初年度次年度の研究で開発したツールを筑波大学附属病院で稼働している「電子カルテ」システムに実装することを目的として研究を継続した。 元々本院で稼働している「電子カルテ」システムには、BI(Business Intelligence)ツールとして、使用者(医師)が自分自身が受け持った患者リスト、作成した退院サマリ、術者として行った手術等を一定期間を設定し抽出できる機能を持たせていたので、そこにツールを機能として追加する方針で、各患者の一入院期間毎の経過記録のアセスメント、プラン部分への記載文字数、およびアクセス回数を自動抽出表示する機能を付加した。昨年度における研究においてデータクリーニングの必要性等を考慮し、使用者ごとに自らの診療記録記載量と「電子カルテ」へのアクセス回数を自身が確認出来る仕様とした。 具体的な仕様は、まず、システム構築に必要な認証情報、データベース名称、テーブル名称、診療録記載状況レコードの構造を決めて、公開テーブルの物理名の決定、既に開発設置したSQLサーバとの接続仕様、接続スケジュールの決定を行い、データフローの概要図を作成した。データ取得については、利用者ID、開始日、終了日を用い、指標システムが管理する診療録記載監査結果テーブルより、利用者単位、あるいは指定された開始日と終了日の間に含まれる診療録記載状況レコードを取得すること、とした。 今年度の前半で、以上のように仕様を決定し、仕様書を作成し、開発期間約3か月にて開発、「電子カルテ」システム開発系にて動作確認、テスト等を実施し、その後本院の「電子カルテ」システムに実装した。これにより、利用医師は、2018年4月からではあるが、診療データ検索により、入院受け持ち患者数、入院自主病名、当該入院期間の診療録記載回数、記載文字数量(SOAPのうちO,A,P)を確認できるようになった。
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Research Products
(3 results)