2020 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular epidemiology of Staphylococcus aureus, MRSA having novel enterotoxins and virulence factors
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18K10054
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
アウン メイジソウ 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10749584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口谷 充代 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70733062)
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)
漆原 範子 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80396308)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 黄色ブドウ球菌 / 新型エンテロトキシン / 分子疫学 / 新規病原因子 / 新規変異型付着因子 / ST |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、黄色ブドウ球菌の新型エンテロトキシン(様)遺伝子(selw, selx, sey, selz, sel26, sel27)、新規病原遺伝子について、臨床分離株における分布状況と遺伝子学的多様性、病原性との関連を明らかにすることである。今年度は北海道において分離された市中感染型MRSA(CA-MRSA)624株、S. argenteus82株を対象として、新型エンテロトキシン(様)遺伝子の分布とその多様性を解析した。検出率が最も高かったのはselw(92.9%)であり、selx(85.6%)がそれに次ぎ、seyは35.4%、selzは5.6%に検出された。sel26、sel27は検出されなかった。系統遺伝学的には、selw、selx、sey、selzは各々7、10、16、9つの亜型(群)に分けられ、selzが最も高い保存性を示した。selwの配列は最も多様性が高く、不完全な毒素蛋白をコードすると推定される偽遺伝子が10群中4群の中に検出された。高病原性のMRSA系統であるST121にはselw、selxとともに、sey、selzが高率(80%以上)に検出され、病原性の高さとの関連が示唆された。S. argenteusは3つの遺伝子型ST1223、ST2198、ST2250に分類され、selwはST1223、sey、sel26、sel27はST2250のみに、selxはST2198に有意に高率に検出された。selzはST1223とST2250ともに約3割の菌株に検出された。ST1223のみに、sebおよびエンテロトキシン遺伝子クラスターが同定された。S. argenteusでは新型エンテロトキシン(様)遺伝子の分布は遺伝子型により大きく異なることが判明した。
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Research Products
(5 results)