2020 Fiscal Year Research-status Report

出生コホートを用いた思春期のメンタルヘルスの縦断的検討

Research Project

Project/Area Number	18K10064
Research Institution	University of Yamanashi
Principal Investigator	佐藤美理山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (10535602)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	山縣然太朗山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337) 鈴木孝太愛知医科大学, 医学部, 教授 (90402081)
Project Period (FY)	2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords	思春期 / 抑鬱 / インターネット依存 / メンタルヘルス
Outline of Annual Research Achievements	本研究は山梨県甲州市との共同研究であり、30年近く継続中の母子保健縦断調査（甲州プロジェクト）という出生コホートのフィールドを用いて、甲州市の小中学生（小学4年生から中学3年生まで　約2000人）に対して思春期調査を行っている。この調査は、児童生徒の心の健康と生活習慣として、生活習慣（睡眠、運動習慣、食習慣）、心の健康（抑うつ評価尺度、起立性調節障害診断基準問診項目、ヤングインターネット依存項目　※起立性調節障害とインターネット依存尺度は中学生のみ）について自記式で行っている。また、身長体重データの抽出も行っているが、昨年度より甲州市において身体データの抽出を行うシステムが構築された。昨年は、蓄積された10年間のデータを用いインターネット依存について記述した結果を発表したが、今年度は一部外部のデータの思春期データを用い、インターネット依存について解析を行った。その結果、インターネットの使用時間が長いほど欠席や遅刻日数が増加していることが明らかとなった。全国的に不登校の児童生徒数は増加しており、心の問題と合わせて検討を行うことが必要であろう。また、妊娠時の飲酒が思春期のメンタルヘルスに与える影響については引き続き検討中である。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 論文執筆中であるが、体調不良のため、投稿まで至らなかった。
Strategy for Future Research Activity	現在執筆中の論文の他に、蓄積されたデータを用い、思春期のメンタルヘルスについて経年的な記述を行い、重要な知見について発表を行う。
Causes of Carryover	論文投稿が遅れているため、投稿料と英文校正代が含まれていない。また、学会開催もオンラインになったため。