2019 Fiscal Year Research-status Report
高齢者における認知機能低下抑制を目指した多面的な「認知の予備力」測定尺度の開発
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18K10069
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
岩佐 一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60435716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 祐子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30321871)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知の予備力 / 余暇活動 / 生活機能 / 仕事の複雑性 / 性格 / 認知機能低下抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)手持ちのデータを分析することにより、知見の公表を行った。①岩佐他(2019, 地域高齢者における「現代高齢者版余暇活動尺度」の開発:認知機能との関連の検討, 日本公衆衛生雑誌 2019; 66: 617-628)では、「現代高齢者版余暇活動尺度」の信頼性、妥当性、関連要因の検討を行った。②Iwasa他(投稿中、Personality and health literacy among community-dwelling older adults living in Japan, Psychogeriatrics)では、地域高齢者における性格(とくに開放性)とヘルスリテラシーの関連を検証した。③Yoshida, Iwasa他(投稿中, Leisure activity moderates a relationship between living alone and mental health among Japanese older adults, Aging and Mental Health)では、余暇活動が独居と精神的健康の関連を調整することを検証した。 (2)本研究課題に関連する知見についての学会発表を通じて研究交流を行った。①西田裕紀子, 岩佐一他:「高齢者理解のためのパーソナリティ研究の展望」, 日本老年社会科学会(仙台市、2019年6月8日).②Iwasa H他 [Multiple pathways of the personality and healthy aging relationship], 11th IAGG Asia/Oceania Regional Congress (Taipei, 2019年10月26日). (3)郵送調査の計画をたて準備を進めている。現在、調査対象地域の選定、委託業者の選定、調査項目の選出、調査員マニュアルの作成等を行っている。また、計画の一部修正と調査票の改訂のために学内の倫理審査を受けた後、9月ごろ実査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既存データを使用した知見の公表はこれまでに順調に行えている。 「認知の予備力」の構成要素である「仕事の複雑性尺度」の開発がやや遅れている。予備調査は行わず、尺度開発者の支援のもと、既存データ活用を視野に入れ、準備を進めている。 新型感染症の影響により訪問調査を取りやめ、郵送調査に切り替えて準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度中に、「現代高齢者版余暇活動尺度」関連論文、高齢者の性格に関する論文を受理させる等、研究業績の出版に積極的に努める。 「仕事の複雑性尺度」の開発に関して、尺度開発者(共同研究者)との連絡を密にし(ビデオチャット、メールでのコミュニケーションを導入)、共同作業を加速させる。 郵送調査の準備については、2020年の前半に委託業者を決定し、業者と連携しながら、着実に準備を進める。
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Causes of Carryover |
新型感染症の影響により訪問調査の実施を延期したため。最終年度は、郵送調査に切り替えて実施する予定である。
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Research Products
(7 results)