2018 Fiscal Year Research-status Report
The association between physical fitness measures and lifestyle-related diseases in middle-aged workers
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18K10070
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐藤 恭子 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00381989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 新一郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00628696)
林 朝茂 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (10381980)
柴田 幹子 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (10802829)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 体力 / 運動習慣 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、35歳以上の労働者を対象として、既存コホート研究にて定期健康診断や「健康づくり健診」で実施した体力測定結果などのデータを整理した。単年度毎に健康診断、体力測定のデータのクリーニングを行い、べースラインデータを作成した。体力測定を実施した35歳以上の労働者は7,539名であった。 体力測定項目はエルゴメータによる予測最大酸素摂取量、バランス、反復横跳び、腹臥位下肢拳上、長座位体前屈、上体起こしで、横断的に種々の体力測定項目別に2型糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病と関連するかを検討した。研究デザインはべースラインデータを利用した横断研究で、解析は多重ロジスティック回帰分析を用いた。共変量は年齢、body mass indexとし、男女別に解析した。多変量解析の結果、男性において、2型糖尿病の有病は、予測最大酸素摂取量、バランス保持時間、反復横跳びの回数、長座位体前屈の数値、上体起こしの回数と有意に関連していた。女性において、2型糖尿病の有病と種々の体力測定項目の関連性は認めなかった。男性において、高血圧症の有病は、予測最大酸素摂取量、バランス保持時間、腹臥位下肢拳上時間と有意に関連していた。女性において、高血圧症の有病は、予測最大酸素摂取量、バランス保持時間と有意に関連していた。脂質異常症に関しては、高中性脂肪血症および低HDLコレステロール血症の有病と種々の体力測定項目の関連性を検討した。男性において、高中性脂肪血症の有病は、予測最大酸素摂取量、腹臥位下肢拳上時間、長座位体前屈の数値、上体起こしの回数と有意に関連していた。男性において、低HDLコレステロール血症の有病は、予測最大酸素摂取量、上体起こしの回数と有意に関連していた。女性は高中性脂肪血症および低HDLコレステロール血症の有病と種々の体力測定項目との関連性は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
35歳以上の労働者を対象として、既存コホート研究にて定期健康診断や「健康づくり健診」で実施した体力測定結果などのデータのクリーニングを行い、べースラインデータを作成した。横断的に種々の体力測定項目(エルゴメータによる予測最大酸素摂取量、バランス、反復横跳び、腹臥位下肢拳上、長座位体前屈、上体起こし)と2型糖尿病・高血圧症・高中性脂肪血症・低HDLコレステロール血症などの生活習慣病と関連するかを男女別に多重ロジスティック回帰分析を用いて解析した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度以降はべースラインデータに経年的に追跡したデータを結合して、縦断研究のためのデータベースを作成する。 縦断的に種々の体力測定項目別および体力測定項目を組み合わせが2型糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病の新規発症と関連するかを検討する。解析はコックス比例ハザードモデルなどを用いる。さらに、自己記入式質問票から得た運動習慣を考慮して、種々の体力測定項目別やその組み合わせと2型糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病との関連性を検討する。解析はコックス比例ハザードモデルなどを用いる。データ解析は研究代表者である佐藤、研究分担者である林、上原、柴田が行う。 論文ならびに学会発表を通じて社会、国民に発信する予定である。
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Causes of Carryover |
理由:当初予定していた統計解析ソフトを購入しなかったため、差額が発生した。 使用計画:次年度に繰り越し、消耗品購入に使用する。
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