2020 Fiscal Year Research-status Report
重症薬疹(SJS,TEN,DIHS)の長期予後と既往歴
Project/Area Number |
18K10075
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
黒沢 美智子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70245702)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 重症薬疹 / レセプトデータ / データベース / 予後 / 既往歴 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. レセプトデータ : 重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴を確認するためレセプトデータ、および健康診断結果を分析中である。いずれも最大10年間について確認する。 2. 2019年に実施されたSJS(スティーブンス・ジョンソン症候群)とTEN(中毒性表皮壊死症)全国疫学調査結果から3年間のSJS患者数は930人(95%CI: 840-1020人)、TENは370人(95%CI: 330-410)人と報告された。同調査で後遺症はSJSの11.1%、TENの16.1%、眼の後遺症の他に呼吸器や肝機能障害も認められた。DIHS(薬剤過敏症症候群)の全国疫学調査は2013年に実施され2015年に同調査対象者の後遺症調査を行っている。その結果からDIHS発症1年以内の後遺症割合は13.1%、死亡割合は3.6%、発症3年間以内の後遺症割合は18.9%、死亡割合は5.4%へと増加していることが確認されている。全国調査および追跡調査結果とレセプトデータとの比較検討を継続する。 3. 指定難病臨床調査個人票データベースの分析 : SJSとTENは2008年10月に重症多型滲出性紅斑(急性)として厚労省難治性疾患政策研究事業治療研究対象疾患となった。医療費の自己負担分軽減のため申請時に提出される臨床調査個人票データは2009~14年分が厚労省に累積されており、これまで利用申請し分析してきた。SJSとTENは2015年に指定難病となり、2017年度より厚労省で新しい臨床調査個人票データの入力が開始され、2019年度に利用申請の受付開始し、同年9月に3年分(2015~17年度)のデータの利用申請を行った。本データの個人を識別できる情報は申請していない。2020月10月にデータが入手でき、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1. 重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)のレセプトデータと健康診断結果のデータを入手し、回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴の確認をしている。いずれも最大10年間について確認する。 2. 2019年に実施されたSJS(スティーブンス・ジョンソン症候群)とTEN(中毒性表皮壊死症)全国疫学調査結果から3年間の患者数を推計した。同調査で後遺症はSJSの11.1%、TENの16.1%に認められ、眼の後遺症の他に呼吸器や肝機能障害も認められた。2013年に実施したDIHS(薬剤過敏症症候群)の全国疫学調査と2015年に実施した同調査対象者の後遺症調査とレセプトデータとの比較検討を継続する。 3. SJSとTENは2008年10月に重症多型滲出性紅斑(急性)として厚労省難治性疾患政策研究事業治療研究対象疾患となった。医療費の自己負担分軽減のため申請時に提出される臨床調査個人票データは2009~14年分が厚労省に累積されており、これまで分析してきた。SJSとTENは2015年に指定難病となり、新しい臨床調査個人票データは2018年に利用申請の受付が開始される予定であったが延期され、2019年度に受付が始まったので、2019年9月に厚労省に2015~17年度データの利用申請を行った。申請時に「データの提供に関する申出書」の他に12種類の書類を提出した。本データの個人情報は利用申請していな11月に所属先で実施計画の倫理審査の承認を得た。2020年3月に追加資料4種類を提出し、ようやく2020年10月にデータを入手することができ、分析を開始した。申請から入手まで1年以上を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 入手したレセプトデータと健康診査結果を用いて重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)回復後の長期予後と発症前の詳細な罹患歴や薬剤投与歴について最大10年間の確認をする。健康診断結果も加えた分析を継続する。 2. 2013年に実施した薬剤性過敏症症候群全国疫学調査結果とその後実施した後遺症調査結果とレセプトデータとの比較検討を継続する。 3. 指定難病臨床調査個人票データベースを2019年度に利用申請し、2020年10月に入手し分析を開始した。 2021年度はSJSとTEN、およびDIHSのレセプトデータ、全国疫学調査結果と後遺症追跡調査、指定難病データベースの4種類のデータソースを用い、重症薬疹(SJS、TEN、DIHS)の長期予後と既往歴の確認を行った結果をまとめ、発表する。
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Causes of Carryover |
本年度は国際学会へ参加する機会がなかった。国内学会は全てweb開催となり旅費の支出がなかった。テレワーク期間中、持ち出しが難しいデータの分析等で滞り、人件費の支出も少なかった。来年度はデータ整理のための人件費を使用する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Changes in the proportion of clinical clusters contribute to the phenotypic evolution of Behcet's disease in Japan.2021
Author(s)
Soejima Y, Kirino Y, Mitsuhiro Takeno M, Kurosawa M, Masaki Takeuchi M, Ryusuke Yoshimi R, Sugiyama Y, Ohno S, Yukiko Asami Y, Akiko Sekiguchi A, Igarashi T, Nagaoka S, Yoshiaki Ishigatsubo Y, Hideaki Nakajima H, Mizuki N.
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Journal Title
Arthritis Res Ther.
Volume: 23(1)
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] The nationwide epidemiological survey of Stevens-Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis in Japan, 2016-2018.2020
Author(s)
Sunaga Y, Kurosawa M, Ochiai H, Watanabe H, Sueki H, Azukizawa H, Asada H, Watanabe Y, Yamaguchi Y, Aihara M, Mizukawa Y, Ohyama M, Hama N, Abe R, Hashizume H, Nakajima S, Nomura T, Kabashima K, Tohyama M, Takahashi H, Mieno H, Ueta M, Sotozono C, Niihara H, Morita E, Kokaze A.
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Journal Title
J Dermatol Sci.
Volume: 100(3)
Pages: 175-182
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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