2021 Fiscal Year Research-status Report
胎児期からのライフコースを考慮した、生活習慣病発症に関わる要因の疫学的検討
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18K10076
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 孝太 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90402081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 修司 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00228785)
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10210337)
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40316097)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 疫学 / コホート研究 / 母子保健 / ビッグデータ / DOHaD説 / 医療レセプトデータ / Real World Data |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により、教育や管理運営といった学内の業務負荷が大きくなったこと、さらに、国内外への移動制限により、学会発表や研究打ち合わせなどが実施できなかったことから、研究活動が大きく制限された。その中で、実施したものは以下の研究である。 まず、山梨県内の3医療機関で収集した妊婦健診データを用いて、妊娠中の喫煙が、妊娠中の体重増加および出生体重とどのように関連しているのかを検討した。その結果、妊娠中に喫煙していると、妊娠中の体重増加が大きくなったが、出生体重についてはこれまでの報告と同様に減少した。この結果を、英語論文としてまとめ、Tobacco Induced Diseases(IF2.6)に掲載された。 さらに、2020年度に主任研究者らが実施した、愛知県、東京都、福島県、鹿児島県の一般市民を対象としたCOVID-19に関する意識と行動変容に関する郵送調査の結果をまとめ、2021年度のSERでオンライン発表を行った。 これらに加えて、妊娠期から小児期にかけての健康状態について、株式会社JMDCの医療レセプトデータを用いたプロジェクト、Big Data for Childrenの一環として、親子の医療レセプトを連結し、親の喫煙が子どもの喘息に与える影響などについて検討を行った。この結果については、2022年度の学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記載したように、COVID-19の流行拡大により、研究活動の遂行に支障をきたしており、また、COVID-19による社会情勢の変化や、個人の生活習慣の変化が、生活習慣病発症に影響することも考えられるため、新たに研究を追加して実施する必要性が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた研究内容に加え、前述のCOVID-19に関する調査データや、医療レセプトデータなども活用し、胎児期から成人期にかけてのさまざまな健康状態の記述を行うとともに、それらに影響する因子を探索的に検討していく予定である。これらの研究成果については、学会で発表した後、論文として公表する予定である。
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Causes of Carryover |
学内業務などにより、本来予定していた学会で発表できず、さらに研究打ち合わせなども実施できなかったため、関連する経費を使用することができなかった。これらについては、次年度の学会で発表し、その関連経費として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)