2019 Fiscal Year Research-status Report
Cohort study on regional quota graduates of medical schools and proposal of evidence-based policies
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18K10084
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松本 正俊 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (40348016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域医療 / 地域枠 / 奨学金 / コホート研究 / へき地医療 / 医学教育 / 医療政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究は地域枠出身医師および都道府県奨学金受給医師の義務遵守状況、就業地、診療科を追跡し、一般医師のそれと比較することを目的としたコホート研究である。平成31年度は以下の調査を行った。 ①平成30年11月に行った予備調査をもとに平成31年5月に47都道府県31大学へ調査票を送付し、新卒の奨学金受給医師および地域枠出身医師への転送を依頼した(うち47都道府県32大学が依頼に応じた)。転送された質問票を受け取った奨学金受給医師および地域枠出身医師計571名から医籍番号等の情報を含む回答を回収した。これら情報は研究補助員により研究事務局のコンピュータに打ち込み、保存した。 ②同時期に上述の47都道府県32大学に対して、新卒の奨学金受給学生および地域枠出身学生の医師国家試験合格者数および奨学金返還者数に関する調査も行った(そのうち、47都道府県32大学が回答した)。結果として2018年5月~2019年4月の期間に奨学金を返還した者は2015-2019年卒業の全奨学金受給者4622名中115名(2.49%)であった。また国家試験合格率は奨学金あり非地域枠93.1%、奨学金なし地域枠93.6%、奨学金あり地域枠96.1%であった。ちなみに厚生労働省によって公表されている新卒者全員の合格率は94.9%である。 ③令和2年度の調査に向けて令和元年11月に予備調査を行い、令和2年に卒業予定の奨学金受給医学生のいる都道府県、同卒業予定の地域枠医学生のいる大学医学部を特定し、その人数把握を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成31年度の研究実施項目として挙げた項目はおおむね実施したため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータの解析を進め、論文を発表してゆく。対象者の登録も継続する。平成31年度に厚生労働省に行った医師・歯科医師・薬剤師調査個票データ二次利用申請を引き続き進める。
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Causes of Carryover |
備品、消耗品の購入額および旅費が予定よりも少額で済んだため。次年度以降の本研究に係る人件費等に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)