2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an intervetion to reduce salt intake of school children
Project/Area Number |
18K10085
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
奥田 昌之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (50274171)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ナトリウム摂取量 / カリウム摂取量 / 尿 / 小学生 / 中学生 / 食事 / 栄養 / 食事調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究でこれまでに小学校高学年、中学生の早朝尿から1日ナトリウム、カリウム排泄量(ほぼ摂取量)を推定する方法を開発した。周南小児コホート研究のデータで、推定式を用いて得られた小中学生のナトリウム、カリウム排泄量と関係する食習慣を明らかにした。食習慣は簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いた。BDHQで食塩摂取量を推定するのは難しかったが、ナトリウム排泄量とは漬物、味噌の摂取量と関係があった。カリウム排泄量は果物、乳製品の摂取量と正の関係、ナトリウム・カリウム比では負の関係があった。関係した食品の摂取に関係する食行動について、食育を行い、食環境を修正する必要があることを明らかにした。この結果を学術雑誌に公表した。 中学生のBDHQの結果から食事バランスガイドのスコアを求めて、メタボリックシンドロームのリスク要因との関係を調べた。ナトリウム摂取量は食事バランスガイドに沿っているほど、少なくなっていた。しかし、そのスコアは血糖だけにしか有意な負の関係はなかった。食事バランスガイドのうち、主食、副菜、主菜、乳類、果物の下限のみを用いて、上限を設定しないスコアにすると、ナトリウムの摂取量は食事バランスガイドに沿っているほど多くなっていたものの、血糖以外に、血圧が低く、メタボリックシンドロームのリスク数は少なくなっていた。ナトリウム・カリウム比も上限を設定しないスコアで負の関係があった。食事バランスガイドに沿って考えれば、食品群が少なすぎないようにすべきであり、この場合ナトリウム摂取量について考慮しなくてよさそうである。この結果を学術雑誌に公表した。 2021年度もCOVID-19 流行が繰り返したが、この他に小学生の早朝尿3回採取と質問票、身体計測の調査を37人追加することができ、データのクリーニングを行った。これまでのデータと合わせて今後解析する予定である。
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Research Products
(3 results)