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2018 Fiscal Year Research-status Report

Examination of asymptomatic nervous effects by low-dose manganese exposure

Research Project

Project/Area Number 18K10100
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

岩田 豊人  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (00321894)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 恵理  秋田大学, 医学系研究科, 講師 (30778395)
村田 勝敬  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80157776) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsマンガン / 手のふるえ / 重心動揺
Outline of Annual Research Achievements

マンガンは必須金属でありながら、作業環境や一般環境で過剰な曝露を受けるとパーキンソン病に似た運動障害を発症することが知られている。マンガンによる健康障害がどの程度の曝露レベルから生じるかを検討するために、マンガン鋼鋳物製造作業者や溶接作業者をはじめとする幅広い曝露レベルが想定される健常成人男性を対象として、血中マンガン濃度と手のふるえや重心動揺との量-影響関係を精査し、影響の現れはじめる曝露レベルを推定しようとする計画である。特に手のふるえはマンガンの作用点として知られている大脳基底核に関係している事と、加速度センサーを用いて客観的に数値化して評価できることから影響指標として適していると考えられる。
初年度は、協力の得られた事業所で「マンガン作業者」として特殊健康診断を受ける者を含む53名について、手のふるえと重心動揺を測定することができた。当日の血液中マンガン濃度は6.5~27.8 ng/gであった。マンガンの体内動態に影響しうるとされる血清鉄は0.34~2.03 mg/Lであった。血中金属濃度のパターンからは、別に鉛の曝露を受けた対象者も含まれていたようであった。また、これらの作業者は交替制により夜間勤務をおこなう者も含まれているため、解析にあたっては年齢、喫煙・飲酒習慣の他にこれらの要因による影響も考慮する必要がある。
今後はマンガン作業者と曝露を受けない対照者について、特に夜間勤務の有無に注目して観察対象者を増やしていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

「マンガン作業者」を含む53名について、予定した曝露指標、影響指標、交絡因子の測定をおこなうことができた。

Strategy for Future Research Activity

さらに事業所に協力を依頼して測定対象者を増やした上で、解析をおこない、論文にまとめる予定である。

Causes of Carryover

協力依頼に応じてくれた事業所の規模によって、対象者数が当初予想よりも少なくなり、また健康診断実施時にあわせた調査時期が年度末になったため、測定項目の一部が次年次発注になったため。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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