2019 Fiscal Year Research-status Report
Examination of asymptomatic nervous effects by low-dose manganese exposure
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18K10100
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
岩田 豊人 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (00321894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 恵理 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30778395)
村田 勝敬 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80157776) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マンガン暴露 / 手のふるえ / 重心動揺 |
Outline of Annual Research Achievements |
マンガンは必須金属であるが、作業環境や一般環境で過剰な暴露を受けるとパーキンソン病に似た運動障害を発症することが知られている。マンガンによる健康障害がどの程度の暴露レベルから生じるかを検討するために、マンガン鋼鋳物製造作業者や溶接作業者をはじめとする幅広い暴露レベルが想定される健常成人男性を対象として、血中マンガン濃度と手のふるえや重心動揺との量-影響関係を精査し、影響の現れはじめる暴露レベルを推定しようとする計画である。特に手のふるえはマンガンの作用点として知られている大脳基底核に関係している事と、加速度センサーを用いて客観的に数値化して評価できることから影響指標として適していると考えられたが、マンガン中毒患者、パーキンソン病患者、健常者の比較(Ellingsen et al., 2019)からマンガンの影響は重心動揺によく反映することも示唆されている。 これまでに集められたデータについて年齢、喫煙習慣、飲酒量、身長(重心動揺を従属変数とする場合)を交絡変数とする重回帰分析で血中金属濃度と手のふるえおよび重心動揺の指標との関連を検討してみたところ、水銀は前後方向の揺れを含む重心動揺と正の有意な関連が認められたが、マンガンでは1~6Hzの手のふるえと有意な関連が認められたのみである。カドミウムは6~10Hzの手のふるえや前後方向を含む重心動揺と有意な関連が認められた。対象者数はまだ目標には達していないので、マンガン作業と夜間作業との交絡にも対処すべきことを念頭に研究を続行する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
採血による対象者の負担を軽減する目的で手のふるえ等の測定を職場の定期健康診断の日におこなうことにしたところ、協力いただく事業場と日程調整がうまくいかず調査が進まなかった。 年度末に近づいてコロナ感染症が問題となり調査ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
協力いただく事業場に了承が得られた場合であるが、アルコール消毒などを徹底し感染予防にじゅうぶん注意を払いつつ計画どおりにデータを集積する。
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Causes of Carryover |
協力いただく事業場の定期健康診断日の予定があわなかったことと、年度末に近づいてコロナ感染症の影響とによって、今年度予定された調査ができなかったため。これを次年度におこなう予定である。
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