2018 Fiscal Year Research-status Report
MCIscreenおよびSAFを用いた軽度認知障害早期診断の有用性の検討
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18K10105
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
伊賀瀬 道也 愛媛大学, 医学部, 教授 (90314955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 雅之 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80648171)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | SAF / AGEs / MRI / THA |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれの想定する学術的「問い」としては、これまでわれわれが抗加齢ドックのデータをもとに報告した「軽度認知障害(MCI)早期診断としてのSAFの有用性」に加えて、「MCI群の中で5年後に認知症に進展した群とMCIのまま経過した群あるいは正常領域に改善したリバーター群のSAF値の差などをもとに認知症進行の予見因子として使えないかなどを3年間の研究期間で明らかにすることである。さらに抗加齢ドックでは糖尿病関連の検査項目も有しておりこれまでのアルツハイマー病(AD)と糖尿病の関係の報告から、ADに進展するMCI患者のSAF値(皮膚AGE蓄積量)は潜在的な末梢の糖代謝異常を反映している可能性が考えられる。そこで研究分担者はSAF値(皮膚AGE蓄積量)と末梢の動脈硬化症との関係およびSAF値(皮膚AGE蓄積量)とHOMA-IRやHOMA-βなどのインスリン代謝との関係を研究期間に約700名の横断調査で明らかにしていく予定である。 本研究はまず第一に、MCI screen検査、SAFによるAGEs蓄積量、およびMRIによるTHAの評価を融合させ、5年後の認知症への移行度を評価することで「正常者あるいはごく早期のMCI患者から5年後に認知症に移行しやすい症例の診断アルゴリズムの確立」ができることを実証することを目的としている。2018年に約100名程度のデータでを集積できた。最終的に約300名のデータが使用可能と考えている。 本研究では第二の目的として、3年間の研究機関終了時までに抗加齢ドックの初回受診が予想される約700名のデータを用いての横断研究も行う予定であり、先述した約100名のデータは横断研究にも用いられる。横断研究では具体的には研究責任者のもつ基礎データの2重反復試験および研究分担者によりSAF値(皮膚AGE蓄積量)と末梢の動脈硬化症との関係およびSAF値(皮膚AGE蓄積量)とインスリン代謝との関係を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に問題は生じていない。
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Strategy for Future Research Activity |
本計画はこれまで予定通りに進行しており今後もこの計画で継続する予定である。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた状況に関して、研究そのものには変更あるいは遅れは生じていないが、おもに研究物品の購入について翌年度にまとめて購入することとしていたためである。翌年度に一括して購入する予定である。
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[Journal Article] A double-blind, placebo-controlled, randomised clinical study of the effect of pork collagen peptide supplementation on atherosclerosis in healthy older individuals.2018
Author(s)
Igase M, Kohara K, Okada Y, Ochi M, Igase K, Inoue N, Kutsuna T, Miura H, Ohyagi Y.
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Journal Title
Biosci Biotechnol Biochem.
Volume: 2
Pages: 1-3
DOI
Peer Reviewed
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