2021 Fiscal Year Research-status Report
Long-Term Trend of Standardized Mortality Ratio by Municipality
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18K10107
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
延原 弘章 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80218346)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SMR / 長期推移 |
Outline of Annual Research Achievements |
市区町村別の死因別死亡状況の分析には、一般に標準化死亡比(Standardized Mortality Ratio:SMR)が用いられ、これを基にした塗り分け地図(SMR分布地図)を作成することにより特定の死因の地域的な偏在の確認が行われたり、他の市区町村特性の変数との関連を分析する生態学的研究が行われたりしてきたが、長期的な推移をみたものはない。そこで本研究では主要な死因について長期にわたる市区町村別SMRデータベースを構築し、疾病ごとのSMRの長期的な推移に関する特性を明らかにすることを目指していたが、本研究で必要となる電子化された古い国勢調査データの所在確認に時間を要し、また、新型コロナ感染症のため、大学として研究活動抑制の方針が示されたりしたため、研究の進捗が大幅に遅れ、補助事業期間の延長手続きを行ってきたところである。 4年目においては、1983年から2017年の人口動態統計死亡票および1985年、1990年、1995年の国勢調査の利用申請を行い、死亡および人口に関するデータを入手し、全死亡および比較的死亡数が多く死因分類に大きな変更のなかった41死因について、1983年から2017年までの35年間を5年間ごとの7期間に分け、性別に市区町村別SMRの算出を行った。SMRは通常のSMRに加えて、統計学的有意差検定を行うとともに、モーメント法によるSMRのベイズ推定量も算出した。ただし、新型コロナ感染症の影響により、特に国勢調査データの利用許可に時間を要したため、SMR分布地図の作成およびSMRの長期推移に関する検討はできず、補助事業期間の再延長手続きを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、前年度までの進捗に大幅な遅れが生じていたが、今年度においても、新型コロナウイルス感染症のため、統計法33条に基づく人口動態統計死亡票および国勢調査データの利用手続きに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
算出した全死亡および41死因の性・市区町村別SMRによりSMR分布地図を作成するとともに、SMRの長期的な推移について分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響で研究の進行に遅れが生じ、補助事業期間の再延長を行ったため、次年度使用額が生じた。 今後は、SMR分布地図および報告書作成の消耗品に使用する予定である。
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