2019 Fiscal Year Research-status Report
食塩摂取および循環器疾患危険因子と介護予防に関する研究
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18K10109
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
西連地 利己 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70453404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春山 康夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20406185)
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生活習慣 / 食塩摂取 / コホート調査 / 健康寿命 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化が進む中で、健康寿命を延伸し、介護保険制度の持続可能性を高めるために、介護予防が極めて重要なカギとなる。介護予防の効果的・効率的な施策を実施するためには、科学的なエビデンスに基づいて介護予防の重点課題を設定することが不可欠である。要支援・要介護となった主な原因の1位は脳血管疾患であるため、脳血管疾患の危険因子として、喫煙、高血圧、糖尿病、高食塩摂取などが要支援・要介護の発生に大きく関連していることが推察される。しかし、これらの危険因子が、要支援・要介護の発生に具体的にどの程度関連しているかは明らかになっていない。特に、食塩摂取量については、その定量的な把握が難しいこともあって、要支援・要介護への影響に関するエビデンスがない。本研究の目的は、①介護予防の重点課題の設定に関する根拠を得ること、②特に若年期から将来の介護予防を目指す保健指導の具体的な項目を提案することである。研究代表者と分担研究者らは緊密な連携のもとに研究を進めている。本年度は、壬生町の健診時に、アンケート調査および尿検査としてナトリウム、クレアチニン、カリウム測定を実施し、データを収集した。また、今後収集する健診データ、住民基本台帳除票データ、要介護認定データ、医療レセプトデータの匿名化・データ連結ソフトウェアを開発した。これらのことによって、食塩摂取状況を含めた生活習慣および健診結果と、要介護状況を考慮した健康寿命との関連を検討するためのコホート研究のベースライン調査が実施できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、ベースライン調査が実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本年度開発した匿名化・データ連結ソフトウェアを使用して、追跡データの収集を行う。ソフトウェアの使用者である壬生町職員に対し、丁寧な操作指導とサポートをしていく。
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Causes of Carryover |
尿中塩分等の測定について、想定より、若干参加者が少なかった。追加の調査を行うことも検討する。
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