2019 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育におけるe-ラーニングを活用した反転授業の構築
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18K10143
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
中川 潔美 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (60748705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平良 美栄子 梅花女子大学, 看護保健学部, 講師 (30515755)
緒方 巧 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (90321124)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 反転授業 / アクティブラーニング / 主体的学習 / e-ラーニング / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度同様にe-ラーニングを活用した事前課題と教材活用に関する調査を計画通り実施し十分な回答が得られた。 本年度は、前年度前期に行った、e-ラーニング教材活用の調査結果と質問紙によるe-ラーニング教材に関する調査を集計し総合的に分析を行った。学年による比較を行い、e-ラーニング教材の活用が、学年により違いがみられることがわかった。科目の特徴や単元による教材の種類(動画もしくはパワーポイント教材)の違いにもよる可能性が考えられたが、e-ラーニング教材の活用が主体的学習に繋がる可能性について示唆される結果であった。この成果は、第39回日本看護科学学会にて発表を行った。また、1年生と2年生の教材活用の違いから1年生の教材活用状況に着目し、質問紙の結果について詳細に分析を行い、1年生の学習特徴に関する知見を得た。これは、23rd EAFONS 2020にて発表を行った。 そして、e-ラーニングを活用した事前課題教材の活用状況から見えてくる学習の取り組みの違いについて1年間のアクセスログの集計から学習の動機づけという視点に着目し分析を行い、The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Scienceにおいて発表を行った。 さらに、e-ラーニングを活用した事前課題教材と授業への連動について考えを広げ、対面授業においてジグソー法によるアクティブラーニングの実践を行った。これは、日本協同教育学会において実践報告を行い、参加者から今後に向けた提案をいただいた。 今年度は、新たに収集した今年度のデータを含めて、昨年度の成果の核心に迫りたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アクセスログの調査と質問紙調査は計画通り順調に進んだ。十分なデータの収集が得られた。データの概観から興味深い傾向も予測されている。今後、得られたデータを多方面から詳細に分析し、より深い解釈を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年間で得られたデータは、分析を行うのに十分な量である。多方面から比較解析を行い詳細な分析を行っていく。そして、反転授業におけるe-ラーニング教材活用が主体的学習に繋がる可能性を検討してゆく。さらに、得られた知見をもとに、どのように反転授業に取り込み授業に活用してゆくか、その構築について検討してゆく。新たに得られた知見については論文としてまとめ投稿、発表を積極的に行ってゆく。
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Causes of Carryover |
最終年度は配当額が少なく、最終年度に予定している国際学会参加費用、および海外雑誌への投稿に際しての翻訳費用を見越して今年度分を抑えた結果、余剰金が生じた。
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Research Products
(5 results)