2021 Fiscal Year Research-status Report
Effect of skin cleanser on wound healing
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18K10144
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山下 寛奈 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20422751)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 表皮3次元培養モデル / 創傷 / 洗浄剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、損傷のある皮膚に対し皮膚洗浄剤が創傷治癒を妨げるのか、そしてどのような皮膚洗浄剤が創傷治癒を妨げないのかを明らかにすることを目的としている。当初計画では、3次元皮膚培養モデルを作製し、表皮から真皮にかけて傷をつけたうえで数種類の洗浄剤を一時的に作用させ、その表皮化への程度、つまり治癒への影響を評価を終え、実験動物においても創傷治癒への洗浄剤の影響の評価も終えている予定であった。しかしながら、これまで3次元培養を安定して作製することが難しかった。今年度も前年度に引き続き表皮3次元培養モデルを作製し、モデル表面を傷つけたうえで、各種洗浄剤を表面に添加し3分静置後、水道水で数回リンスした。これを2日おきに3回行い、さらに洗浄剤は添加せずに1週間培養した。生理食塩水で創傷部表皮表面をリンスしたものは、表皮化が進んでいた。しかし、今回試した3種類の洗浄剤では、いずれも培養モデル表面が界面活性剤成分による組織の融解が生じ、洗浄剤間での比較が困難であった。また、損傷部は表皮が溶けてしまっており、切片にすることができずに組織像を得られなかったため、組織学的評価ができなかった。界面活性成分を含む洗浄剤が表皮細胞あるいは線維芽細胞の生存を阻害することは肉眼的には示唆された。本研究は、実験動物を減らす目的で培養という方法を用いる計画を立てた。そのため、動物実験は細胞培養による評価の後にするべきだと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
3次元培養における創傷モデルが安定して作製できず、条件をそろえて実験ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
3次元培養における創傷モデルが安定して作製できずに実験が進まなかったために、今後は3次元での評価ではなく、表皮細胞あるいは線維芽細胞に対する洗浄剤の影響を検証する方向としていきたい。
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Causes of Carryover |
当初予定よりも実験が大幅に遅れており、前年度までに購入した物品(細胞、培地)は、フリーザー等で保存することができるため、すでに購入してある試薬・備品を用いて今年度も実験を行うことができた。そのため支出実績が無かった。 来年度には、実験方法の変更により、3次元培養ではなく、線維芽細胞用の培地を購入する予定である。
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