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2019 Fiscal Year Research-status Report

転倒転落防止に向けた医療従事者のノンテクニカルスキルに関する教育プログラムの構築

Research Project

Project/Area Number 18K10150
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

木下 美佐子  福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (50791919)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀内 輝子  福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (00534083)
阿部 夏樹  福島県立医科大学, 看護学部, 助教 (00817497) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsノンテクニカルスキル / 医療安全 / 転倒転落予防 / 医療安全管理者 / 医療従事者 / 多職種共同 / 教育プログラム
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、協力施設に向けた調査と分析をおこなった。本研究に参加4施設の医療安全管理者の協力のもと、各病院の医療従事者に対し、「医療従事者の転倒転落予防に関するノンテクニカルスキル」の評価を無記名で実施し、4施設合計1,000部配布し回収数は622件(回収率62.2%)であった。さらに有効回答数は540件(有効回答率54%)であった。各医療職者の有効回答数は医師11件、看護師388件、理学療法士30件、作業療法士17件、看護助手8件、介護職17件、薬剤師8件、臨床検査技師11件、放射線技師8件、栄養士7件、福祉職23件、その他12件であった。クラスター分析後、職種別の分布数をみると、クラスター1:高い認識と低い行動には、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、栄養士、その他が多く、カウラスター2:認識と行動が共に低いには、その他、看護助手、療養介護職が多く、クラスター3:程々の認識と高い行動には、医師、看護職が多く、クラスター4:高い認識と程々の行動には、理学療法士、作業療法士、福祉職が多く分布していた。4施設のクラスター分布もほぼ同等であったが、C施設では看護職がクラスター4に多く分布し、D施設ではクラスター2に多く分布していた。
ノンテクニカルスキルは、テクニカルスキルを補う行動であることから入院患者のケアを主に担う職種の行動が高くなったものと考え、全施設の看護職の職位別のクラスター分布をおこなった。結果、すべての職位がクラスター3に多く分布していた。さらに「よくできている」と回答した割合を全施設の看護職について、職位別にカイ二乗検定、調整残差分析を行ってみると、スタッフ20年以上の認識23問中16問と管理職5問で有意に高く、スタッフ2年未満が8問で有意に低かった。行動面では、スタッフ20年以上は34問中21問で有意に高く、スタッフ2年未満8問と管理職4問で有意に低くなっていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

概ね予定通りの進捗状況である。その理由は、本年度予定していた4施設の医療従事者への調査が実施でき、調査結果のデータ入力と分析が行えたこことにある。分析は、予定していた主成分分析からクラスター分析を全施設と施設別に行った。さらに看護職者に対する職位別のクラスター分析と設問ごとのカイ二乗検定、調整残差分析を行えた。その結果を協力施設に出向き、説明を行うことができた。しかし、本年度中に実施予定であった教育プログラムの構築とそれに伴う研修実施ができずに終了となった。
研究協力施設と来年度以降の取り組み、教育プログラム構築と研修実施について、了承を得た段階にある。

Strategy for Future Research Activity

各病院で調査した「医療従事者の転倒転落予防に関するノンテクニカルスキル」調査結果から、転倒転落予防に向けた教育プログラムの構築を各研究協力施設の医療安全管理者と共に行う予定である。その後、考えられた教育プログラムを代表施設において、医療安全管理者が中心となって研修として実施する。実施したプログラムの実施記録を研究分担者、研究協力者とともに解析する。また、病院の転倒転落発生率の推移を同時に検証し、転倒転落予防に対応した教育プログラムが提示できるようにしていきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Endeavor and Challenges for Medical Safety Promoters to Reduce Fall Accident Prevention of In-Patients2019

    • Author(s)
      Misako Kinoshita,  Teruko Horiuch,  Natsuki Abe
    • Organizer
      8th World Congress of Clinical Safety
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-01-27  

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