2021 Fiscal Year Research-status Report
転倒転落防止に向けた医療従事者のノンテクニカルスキルに関する教育プログラムの構築
Project/Area Number |
18K10150
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
木下 美佐子 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50791919)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 輝子 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, その他 (00534083) [Withdrawn]
阿部 夏樹 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00817497) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | ノンテクニカルスキル / 医療安全 / 転倒転落予防 / 医療安全管理者 / 医療従事者 / 多職種共同 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究の目的となっている「転倒転落予防に向けた医療従事者の教育プログラム」を作成した。 このプログラムは、これまで4施設での調査結果から5つの教育項目(ねらい)に分けて内容、方法、対象、時期についてプログラムした。5つの教育項目は、①状況認識力を高める。 ②情報把握力を高める。 ③コミュニケーション、相互支援力を高める。 ④注意力を高め、フィードバックする力、セルフマネージメント力をつける。 ⑤チームを意識した行動がとれる力をつける。 である。 入院患者の転倒転落予防のために、患者周囲の援助者(医療従事者)がノンテクニカルスキルを高めていけるための教育プログラムとした。また、今回の調査の結果から施設の違いによる「転倒転落予防の医療従事者の持つ特性」に大きな違いは見られなかった。しかし、入院患者の特性による看護者の行動に違いがあったことなどから、施設の入院患者の特性に配慮した転倒転落予防策に関する教育の必要性を考慮し、実施方法は医療安全管理者の現場対応に応じた自由度を持たせる内容とした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定していた「転倒転落予防に向けた医療従事者の教育プログラム」が作成された。各研究協力者と実施方法や教育内容について、共有することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究の目的としていた教育プログラムは作成できたが、実際に施設でどのように運用され、転倒転落予防に関する評価がどのように変化するかについては、今後の課題となった。来年度で本研究が終了することから、残された1年で施設ごとに教育プログラムを運用した具体的な実施を医療安全管理者とともに行い、その結果も含めこれまでの経過を冊子にまとめて各医療施設等へ配布していきたいと考えている。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額は、本年度の残額「526,352円」と考えている。主な使用計画は、研究データ書類保管庫等の購入並びに 最終「転倒転落防止に向けた教育プログラム」作成し、各施設100か所以上に配布できるような、配布資料冊子を作製する予定である。
|