2021 Fiscal Year Annual Research Report
Effects on improvement of lymphedema by applying elastic garments according to severity of edema in patients with secondary lymphedema.
Project/Area Number |
18K10152
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
塚越 みどり 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (60405016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 二郎 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70244449)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 弾性着衣 / 圧迫療法 / 着圧 / 弾性包帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん治療後に生じた続発性リンパ浮腫において、画像評価に基づき、軽症・中等症・重症に則した圧迫圧の弾性着衣(弾性ストッキング、弾性スリーブ・グローブ)を選択し、評価期間を設定して浮腫への効果を明らかにすることを目的とし、以下の研究を行った。 1.リンパシンチグラフィー、スペクトCTによる画像評価に基づき、下肢リンパ浮腫における重症度別(Maegawa分類 TypeⅠ-TypeⅤ)に応じた適切な圧迫圧の弾性着衣を検討した。重症度に応じて、TypeⅢ-TypeⅤは平編み弾性着衣と丸編み弾性着衣を組み合わせた着用指導を行った。 2.本研究で作成した圧迫療法フローチャート(下肢)に基づき、患者の生活状況や継続可能な圧迫療法を検討し、下腿後面と大腿前面の着圧を実測した。平編み弾性ストッキング1枚、もしくは平編み弾性ストッキングと丸編み弾性ストッキングの組み合わせによって着圧を調整する2つの方法で調整を行った。 3. 上肢リンパ浮腫については、重症例においても下肢リンパ浮腫のような高い着圧での圧迫は患者のストレスが大きく、日中の上肢の圧迫療法は患者の負担を考慮した調整が必要であった。 4.高齢の下肢リンパ浮腫患者においては、重症であっても弾性着衣の着用、継続は難しく、夜間用の簡易圧迫装具と圧迫圧がかけられる弾性包帯、ベルクロ式圧迫装具などの組み合わせが必要であった。今後、患者が高齢化していくことが予想されるため、圧迫方法の工夫や圧迫用具の開発が課題であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)