2018 Fiscal Year Research-status Report
大規模医療データベースを用いた看護実践データが予測する患者アウトカムモデルの開発
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18K10155
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
宇城 令 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (40438619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
小野 五月 (坂田五月) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, その他 (90288407)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 大規模医療データ / DPC / 重症度、医療・看護必要度 / 患者アウトカム / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平成 28 年 10 月から DPC に収集されている重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)等をはじめとする看護実践関連データに着目し、看護必要度等の看護実践に関連するデータの看護プロセス及びアウトカムへの適応可能性と、現存する患者アウトカムとの関連を明らかにすることである。2018年度は、研究協力を得られる可能性のある病院に対し、電子カルテからのデータの抽出方法と収集可能性のあるデータを検討した。また、医療の質評価・公表等推進事情やDiNQL等の各指標の定期や計算式について調べ検討した。 その結果、同じ指標名でも計算式が異なる場合や、そもそもデータの入力精度に課題があることも考えられ、今後検討することとなっている。 現存する患者アウトカム指標は多数存在するものの、看護実践が直接的あるいは間接的に影響を及ぼしている可能性のある指標は、多いのか少ないのか、掘り起こしが可能なのかも含め今後検討していく必要性がある。例えば、入院時 尿道カテーテルが留置されている患者 の抜去率、低栄養の改善率、入院時 ADL の改善率、入院時要介護度の改善率等を想定している。看護アウトカム指標(プロセス指標にもなり得る)については、失禁改善率や転倒・転落率、経管栄養から経口摂取可能になった患者率、抑制が行われている患者の比率、褥瘡発生率・治癒率等がその指標となる予定である。看護プロセス指標についても電子カルテから掘り起こしていく必要性があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ抽出方法や公開されているデータの確認ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
看護実践に関連するデータの収集方法等を検討し、各指標の算出方法を検討する。
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Causes of Carryover |
割引等による3000円未満の端数が発生した。有効に使用していきたい。
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