2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of Research Ethics Guidelines for Nursing Research: An International Comparison with Finland as a Model
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18K10167
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
長沼 淳 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (90424233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 佳子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (20637102)
酒井 太一 順天堂大学, 保健看護学部, 先任准教授 (50363734)
山下 巌 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70442233)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護研究倫理審査 / 申請書作成と審査の負担軽減 / 看護研究促進 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、アフターコロナのフィンランドにおける高校・小学校教育の変化と生徒の自律性涵養に着目し、倫理審査効率化と研究支援に資する調査を行い、その 結果、以下のことを明らかにした。すなわちコロナ禍の影響で、フィンランドの高校・小学校教育も大きな影響を受け、特に、感染拡大期の緊急事態状況の下で はトップダウン型の教育を行わざるを得ない状況となっていた。一方、リモート教育の方法を模索し続けるなど、生徒の自律性涵養を重視した教育も継続的に行 われている。これらの調査結果から、倫理審査の効率化と研究支援に資する点の洗い出しを行った。 教育方法について、コロナ禍における教育研究に関する知見から、倫理審査における事前準備の方法について対応法を検討した。またフィンランドにおける教育に関する最新情報を得て、コロナ禍における教育研究に関する事例から、教員による生徒への介入方法について検討を行い、倫理申請に関する介入方法の検討 を行った。当然のことながら平常時と同様の児童・生徒たちとの関わりができなかったわけだが、オンラインやオンデマンドという環境下で一人ひとりの需要を すくい上げ、その需要に応えるための態勢を限られた人員の中で構築し対応を模索し、相応の成果を挙げていた。その関わり方のフォーマットを踏まえ、第一段 階として本学部の倫理申請書類において、オンラインでなくても研究者が自律的に研究申請書、研究計画書を作成できるコンテンツのプロトタイプを作成し、現在運用中である。この運用実績に基づき、本年度中に関連学会での発表を予定し、現在その成果をまとめている。学界での発表後は論文化し、広く本研究の成果を公表することを予定している。
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