2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K10169
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
澁谷 恵子 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (50438074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 浩子 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (30583934) [Withdrawn]
川村 晴美 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60769868) [Withdrawn]
安部 美恵子 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60791738)
横井 美由貴 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (50810610)
小林 里佳 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (90736563)
飯塚 敏子 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (20827844)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 男子看護学生 / 看護技術 / 技術教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
脳科学の発展に伴い男女の性差によって学習傾向に違いがあることが明らかとなってきている昨今、看護学生の技術学習修得過程も性差があることが推察できる。しかし、性差による技術習得過程の違いを明らかにした研究や男子看護学生の技術習得の特性を考慮した技術教育方法がない現状がある。本研究は男子看護学生(以下男子学生)と女子看護学生(以下女子学生)の認知領域、情意領域、精神運動領域の技術習得のプロセスの違いを明らかにし、男子学生の学びの様相に応じた看護技術教育プログラムを開発し、検証することである。研究課題は、1)男子学生の看護技術の学びの様相とその特徴を明らかにする、2)男子学生の看護技術の学びの特徴に合わせた看護技術の学習支援方法を構築する、3)構築した男子学生の看護技術教育プログラムを実施・評価し外部評価を受けることである。 2019年度に所属長の事前倫理審査を受け、今年度2020年度は大学に倫審査を提出する予定であった。しかし、新型コロナ感染症による種々の影響から(研究メンバーと研究メンバー以外の学生や教員との接触は感染リスクが高い可能性があるため、研究メンバーの協力を得ることができなかった。しかし、文献検討会や視線計測カメラを使用したデータ収集方法についてのシュミレーション学習会を継続的に実施した。残念ながら新型コロナ感染症の影響により事前倫理審査を受け倫理審査の内容の精選までは至らず、最終的審査提出には至らなかった。2021年度は2020年度の新型コロナ感染症対応から得た安全対策を参考に、新型コロナ感染症対策方法をブラッシュアップした安全な実験方法を考案し、最終倫理審査を提出し調査をデータ収集および分析を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は新型コロナ感染症の日々の教育活動への影響対応(1)コロナ感染症の影響による教育業務の著しい影響(教育方法の変更と増加)①教育計画の変更に伴う大幅な教育活動の変更とその準備に付随する教育業務の増加②遠隔授業に対する保護者からのクレーム対応(教育内容や方法、成績判定等)③研究メンバー長期の自宅待機教員(同居家族の濃厚感染者の判定)に伴う、教育活動の増加の影響④コロナ感染症対策対応としての三密防止策としての技術演習実施回数の増加及び従来演習準備に感染症対策の業務に伴う教育業務の増加⑤研究メンバーの突然の長期休職者の出現とそれに伴う研究及び教育業務の増加2)コロナ感染症の感染状況拡大に伴う研究方法の再三の変更対応に追われた。その結果、新型コロナ感染症の影響による研究計画の遅れを取り戻すため未着手の研究手法についての再検討や研究計画の見直しの協議、計測機器の使用方法についての学習会を実施したのみで、残念ながら研究進捗は著しく停滞した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は2020年度実施予定であった1. 基礎看護技術(日常生活技術・診療補助技術)構成要素から行動分析の視点を明確にする、2.女子学生と男子学生に調査の協力を依頼し、看護技術実践中のビデオと視点観測による行動分析と振り返りのインタビューによる比較分析を行う、3.男子学生が在学する他の教育機関に看護技術習得に関する聞き取り調査を実施し、分析結果から男子学生の日常生活援助技術と診療補助技術における学びの様相を明らかにする。 1~3の学びの分析結果看護技術教育プログラムを構築・実施、行動分析機器を用いた分析およびインタビューによる評価の実施とその評価結果を分析し、修正版看護技術教育プログラムを完成し、実施、評価する。その結果を学会等で発表し、外部評価を受ける。男子学生の看護技術教育プログラムの構築にあたり、Bloom,B.Sが提唱する、認知領域、情意領域、精神運動領域における学習目標を基に男子学生の学習の様相を分析し、プログラムを構築していく。
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Causes of Carryover |
2020年度は文献検討会や視線計測カメラを使用したデータ収集方法についてのシュミレーション学習会を実施したが、新型コロナ感染症の影響により事前倫理審査を受けた倫理審査の内容の精選まで至らなかったため、当初計画していた看護技術実践中のビデオと視点観測による行動分析や振り返りのインタビュー評価が実施できず直接経費に未使用額が生じた。 しかし、2020年度新型コロナ感染症状況に柔軟に対応できた教育活動実績から、新型コロナ感染症状況においても研究実施を推進する能力の蓄積、さらに研究推進力として期待できる重要研究メンバーの復帰や研究能力の高いメンバーの加入が決まり、精力的に研究活動に取り組める状況が研究の遅れを取り戻す状況が整った。行動分析の関連研究成果の収集や聞き取り調査費、研究協力者への謝金、研究データの管理に使用する機器、分析ソフトの購入及びデータ分析業者への委託費用、研究会参加や発表等に関連した諸経費に使用する予定である。
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