2020 Fiscal Year Research-status Report
看護における「チームレジリエンス」の発揮過程-困難からの回復-
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18K10184
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柏 美智 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50747326)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護チーム / チームレジリエンス / 困難 / 回復 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的である、看護における「チームレジリエンス」の発揮過程を明らかにするために、2018年度、2019年度は聞き取り調査と分析を並行して進め、20名の参加者の語りの内容の分析から結果を導きだした。2020年度は、分析結果から得られた研究成果を論文にまとめ、学会誌への投稿を行った。現在、査読後の修正作業を行っている。 本研究は、困難に陥った看護チームが回復するプロセスを、看護チームの相互作用および相互関係によるチームレジリエンス発揮の5つの局面から明らかにした。このプロセスにおいて,省察の場,つながりを求めること,経験知を蓄積していくことの重要性が示唆された.これらの知見は、今まさに揺らぎを経験しているチームにとっては、チームがたどる再生の見透しを考え、チームとしての現在の局面を確認するための道標になると考えられ、看護チームの支援に活用できると思われる。 今年度は、この研究成果について、看護チームに広く周知し、活用できるように冊子の作成に取り組むことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護チームの困難を経験した一般病棟看護師にインタビューを行い、その内容を質的に分析した成果を論文にまとめた。現在は学会誌に投稿中であり、査読後の修正作業を行っている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、現在投稿中の論文の修正作業を継続して行う。また、研究成果として得られた「看護チームのレジリエンス表出による困難からの回復のプロセス」の知見について、看護チームが活用できるように冊子の作成を予定している。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、当初予定していた学会参加のための交通費予算が学会開催方法の変更(web開催)により、余剰が生じたためである。 次年度は、研究成果の知見を冊子体にまとめるために使用する予定である。
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