2021 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルキャピタルを基盤とした看護師のワークライフバランス推進モデルの構築
Project/Area Number |
18K10192
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
豊里 竹彦 琉球大学, 医学部, 教授 (40452958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
平安名 由美子 琉球大学, 医学部, 助教 (30639521)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソーシャルキャピタル / 看護師 / ワークライフバランス |
Outline of Annual Research Achievements |
「ソーシャルキャピタルを基盤とした看護師のワークライフバランス推進モデルの構築」に向けて、300床以上の病床数を有する特定機能病院および地域医療支援病院の勤務する看護職を対象とした調査研究を実施するため、人を対象とする生命科学・医学系倫理審査委員会に研究計画書を提出した。現在、新型コロナウイルス蔓延により、ワークライフバランスに影響を及ぼすと考えられる勤務体制やシステムなどの病院内環境および社会的偏見などの病院外環境を要因として考慮するため、倫理審査の研究計画書の加筆及び修正を行っている。日本看護協会の報告では、新型コロナウイルス対応により労働環境が変化し、45時間以上超過勤務をした看護師は34.4%に増加し、そのうち2%は80時間以上となっている。また、有給休暇の取得状況について26.5%が取りにくくなったと回答しており、新型コロナウイルス対応により、看護師のワークライフバランスに影響していることが想定される。さらに、新型コロウイルス感染拡大による偏見や差別を経験した看護師は20.5%におよび、普段の日常生活に支障が出ていることが報告されている。これらは要因を包含した調査を実施することは、看護師のワークライフバランス推進モデルの構築に極めて重要であり、看護職の労働環境を再構築する一助となると考えられる。現在、人を対象とする生命科学・医学系倫理審査委員会からの承認後、直ちに質問紙調査を実施できるよう、協力が得られる施設の選定と研究協力の内諾を得る準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、病院や施設の業務量が増加し、本調査依頼が困難な状況である。人を対象とする生命科学・医学系倫理審査委員会に研究計画書を現在新型コロナウイルス渦における状況を考慮し加筆・修正しているところである。新型コロナウイルスの状況をみながら、引き続き研究依頼をしていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
人を対象とする生命科学・医学系倫理審査委員会に研究計画書を現在新型コロナウイルス渦における状況を考慮し加筆・修正しつつ、各病院や施設の担当者と密に連携を取りながら、調査が実行できるよう準備していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、研究対象である病院や施設からの研究協力がえられず、調査に至っていない状況である。現在、病院・施設の担当者と密に連絡をとり、調査実施に向けて取り組んでいる。 残金は、今年度計画している研究調査に必要な経費、例えば調査用紙の印刷、 封筒や郵送費に当てる。
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